晩秋の風物誌に賑わい

利根町布川、徳満寺

地蔵尊写真

晩秋の風物詩、今年も利根町布川、徳満寺(生芝正渓住職)の年中行事「地蔵尊・御開帳」が同寺で盛大に行われた。俳人・小林一茶や民俗学者の父・柳田国男ゆかりの寺として知られる徳満寺は、元亀年間(1570〜1572年)に祐誠上人より中興された。地蔵尊の御開帳は300年前の江戸時代に起源。元禄年間(1688〜1703年)に同寺第七世住職が地蔵堂を建立し、鎌倉時代の法印湛慶作の7尺3寸の地蔵菩薩を御来仏。以来年に一度の御開帳に合わせ、地蔵市が立つようになった。

隆盛を誇った地蔵市の様子は、同町にゆかりの、赤松宗旦の「利根川図誌」に「諸人村々より来たりて雲の如く、燈は町々に照らしつれて月の如く、・・・」と紹介されている。(同寺縁起)地蔵尊の御開帳は一週間続いたが、護摩供養が行われた日曜日には、栄橋下の門前に露店が並び立ち、県内外から大勢の参拝者や観光客が詰めかけるなど、賑わいをみせていた。                           

(この記事は全文「よみうり県南ニュース・平成10年12月15日号」
より引用させて頂きました。掲載に就いて同紙および徳満寺承認済)

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