フリーソフトIrfanViewで画像レタッチ(1)

能書きは後にして、[IrfanView]の超簡単な使い易さ
画質の良さ、ソフトの軽さの説明です。(2007-7-19)

2007-7-19 友人宅で[IrfanView]をダウンロードして実際必要とする
使用法の2〜3を説明しました。この間10数分でご理解頂きました

IrfanView32のダウンロード(Ver4.00迄ありましたが(vista用か?)
 Ver.3.98自己解凍形式ファイル (900Kb)にしました。)

IrfanView32の日本語版 (Windows XP対応:無料)のダウンドードは
こちらのサイト」から。(ダウンロードと解凍2分で終了)

メール添付用、ホームページ掲載用の写真の画像処理

デジカメで撮った写真は、500メガモードでフアイルサイズが約2MB、大きさが2560ピクセル×1920ピクセルこれを、 72dpiで画面に表示すると、横サイズ2560/72×2.54cm=90cm、縦サイズ1920/72×2.54cm=68cm 位の巨大な写真です。
これを、このままメールに添付すると、プロバイダーかメーラーからストップされて送れません。ヤフーでは1Mbまでが限度です。
そんなときに、この「IrfanView(イーファンビュー)」で、
1.画像の「トリミング」: 必要部分を残して他を取り去る。(10秒以内で処理可)
2.画像の「リサイズ」 : 適正な大きさにする、例えば大きくても、640×480ピクセルとかに。2〜30秒で処理できます。
この「IrfanView(イーファンビュー)」は世界的に最も使われている無料ソフトなのです。

1.トリミングの方法

イーファンビューのショウトカットアイコンがデスクトップに有る場合の説明です。

  1. 画像フアイルをイーファンビューのアイコンの上にドラッグアンドドロップします。
  2. [プログラムで開く]をクリックします。(画像が表示されます。)
  3. 下記第5図参照 :[表示]メニュー →[表示オプション]→[大きい画像だけウインドウに合わせる]
    をクリックすると、大きな画像でも全体が画面内に表示されます。
  4. そのまま、マウスで必要な箇所を右上から左下にドラッグして四角枠で選択します。
  5. 下記第2図参照 :[編集]メニュー →[選択範囲を切り出す。]
    で、トリミング終了です。
2.リサイズ/リサンプルの方法

トリミングしても、尚且つサイズが大きい場合です。

  1. 下記第3図参照 :[画像]メニュー → [リサイズ/リサンプル]→ [下図ダイアログが現れます。 ↓]
    ダイアログ
  2. 「アスベクト比を保存」にチェックが入っているのを確認します。
  3. 「dpiが72であることを確認」(今日ダウンロードたIrfanViewでは 72dpi が表示されていました。)
  4. 「新しい大きさを指定」欄の「幅を640」と入力します。「普通の場合、自動的に「高さは480」となる筈です。
  5. (また、「アスベクト比を保存」の「チェックを外して、縦横の比率にこだわらず、寸法を任意に設定できます。)
  6. [OK]ボタンを押して完了です。

以上簡単な使用法で1分以内で2つの処理が出来ました。詳細は下記をご覧下さい。

デジカメ写真は撮ったまま使うな!(鐸木能光著)

一見衝撃的な表現のようですが、冷静に考えると全く当たり前のことを言っています。 なぜなら、今のデジカメは500万画素の前後が当たり前になっています。(1000万画素のデジカメも発売) フアイルの横縦のサイズは4対3比率で、[2560]×[1920]ピクセル(32.5×24.4Cm)になり、 私のパソコンのデスプレイ設定の[1024×768]ピクセルの2.5倍もの大きさになります。 そのフアイルの容量にしても、いくら1/10程度に圧縮されたJPGフアイルであっても、 1.5 メガバイト、被写体によっては 2.5 メガバイト位にもなってしまいます。

上記のような画像は、ホームページでは使えません。せいぜい 150Kb 以下です。(私の野鳥集の写真は、古い時代のこともあって、如何に30Kb以下に抑えることに苦心しました。今ではパソコンの進歩により、150Kb程度の写真を掲載するようになりましたが。)
余談はさておいて、メールに添付されても、相手方がダウンロードに長時間かかって、どうしたんだろうと迷惑します。その前に、プロバイダー ストップにかかってしまいます。友人がEXCELフアイルを添付したメールをヤフーBBが「迷惑メール」と片付けてしまったことがありました。

ガバッと撮ってサクッと直す

著者は「サクッと直す」ことを言いたかったのでしょう。しかも、無料ソフトで、 それが可能なことを書いたのがその本です。嬉しいことに、著者が挙げたソウトに、 IrfanView と JTrim の名があり、我が意を得た感じでした。残念ながら Pixia の名が有りませんでしたが。

VIX、IrfanViewとも、本質は画像ビューア ソフトです。ただ、ほんの少し「レタッチ」 機能を付けて簡単な画像処理ができるようにしてあります。本格的にやるのなら、 無料レタッチソフトでは、JTrim をお奨めいたします。とはいうもののホームページ掲載やメール添付のような 100Kb 程度の画像にリサイズするには十ニ分に機能することと思います。
「デジカメ写真は撮ったまま使うな!」の中で「明暗を[明るさ]で調整してはいけない」や 「IrfanView のシャープの設定の仕方によって[アンシャープマスク機能化]とそのかけ方」の項などもあり、 デジカメ画像処理について、IrfanView、JTrim、Pixiaの使用法を勉強中です。

画像関連のソフトは3段階に分類されます。

  1. 画像ビューア ソフト  (VIX、IrfanView 等)
  2. フォトレタッチ ソフト (JTrim      有償版では、NHK放送 趣味悠々で使用のPhotoshop Elements Vr3)
  3. お絵かき ソフト    (Pixia、PictBear 有償版では、NHK放送 趣味悠々の「水彩7」、または、MS ペイント)

Pixia については、レタッチ ソフトではありませんが、レイヤー機能に加え色調補正にトーンカーブ操作、 他魅力的な機能があります。第15図、第17図で使用しました。詳しい説明は後日掲載の予定です。


イーファンビュー(IrfanView)について

鐸木能光氏による「フォト レタッチ」の順序

  1. 写真の傾きを是正
  2. トリミング(不要な部分を切り取る)
  3. リサンプリング(使う用途に合わせて適切な解像度にする)
  4. 明暗、コントラスト、色調の調節
  5. アンシャープマスク

この順序を間違えてはいけない。としています。

軽量多機能な画像表示フリーソフト 作者:Irfan S.kiljan 氏

鐸木能光氏は、

「今では、世界中に多くのユーザーが居る超有名ソフト」と言っています。また、「Photoshop、Illastrator、Paint Shop Pro、 Fireworks を持っているが、WEBサイトの1000にも及ぶ画像は、この IrfanView で処理したものである。IrfanViewではこの4っつの工程をじつに効率的に行えて、 しかも、基本機能(特に、シャープフィルタ)が素晴らしい。」

と賞賛しています。

その機能(窓の杜より引用)

音声ファイルやムービーも再生可能な画像ビューワーの日本語版。「IrfanView」のメニューやダイアログを日本語化したもので、「IrfanView」と基本性能での違いはない。BMP/GIF/JPEG/PNG/TIFF/ICOやPhoto-CDなどの画像形式に対応し、WAVE/MIDIの各音声ファイルやオーディオCD、MPEG/AVIといったムービーファイルの再生が可能。画像のトリミング、回転・拡大・縮小などのほか、コントラストや明るさといった色調補正、さらに赤目の修正などの加工処理まで行えるので、ちょっとしたフォトレタッチ用途にも利用できる。また、指定したフォルダ内の画像ファイルをサムネイル表示できるほか、画像をスペースキーだけで次々切り替え表示することも可能。複数の画像ファイルをまとめて別の画像形式に変換したり、画面を静止画キャプチャーする機能なども備えている。(以上)

主な特徴
対応する画像形式も多いが、その中でも GIF にも対応しています。(但し全く個人的に使用(非公開)でないと、米ユニシス社の「LZW圧縮法の特許権侵害」となり高額の賠償を取られる恐れがあります。という訳で現在、他のフリーソフトではGIF非対応になってしまいました。
(日本でのLZW圧縮法の特許は、2004/06/20 の時点で切れていますが、様子見の段階です。)
IrfanView はフリーウェアであるにもかかわらず、GIFの表示・作成機能があります。 これは IrfanView の作者が、米ユニシス社のライセンスの及ばないオーストリア在住のためです。)

IrfanView32の日本語版 (Windows XP対応:無料) のダウンドードは
こちらのサイト」から。

なお、詳しい使用法について、良いサイトを紹介します。

IrfanView32の「インストール」方法および使い方はページの末尾にあります。
こちらのサイトから。

機能と使用法
画像形式の一括変換機能
画像の劣化なしでの回転操作ーカメラの横撮り修正ー(2MbBMPフアイル(1280×960)でも瞬時に回転します。当然のことですが、ヒトグラムに全く変化は見られません。)
スライドショー表示機能
Web用サムネイル自動作成機能
色調調整(ガンマ補正で白飛び無しにー下図参照),リサイズ、トリミングなどの編集機能
デジカメで撮影したファイルに含まれるExif情報表示機能(40項目にも及ぶ撮影情報ー下図参照)

イーファンビューの使用法

画像ビューア機能

その軽さには定評があります。私事になりますが、ホームページの全フアイル数[1600個]、容量が[45Mb]になっています。このフォルダをデスクトップ上のイーファンビュー アイコンの上に乗せ、[このソフトで開く]をOKし→[フアイル]メニューから、[サムネイル]を選択すると、1秒一寸で表示されます。また、サムネエイル表示でなくても、[Space]や[→]キーで1枚1枚めくっても時間を取らすことはありません。({Enter}キーを押すと、全画面表示と元の画像とを交互に繰り返します。)

ですから、1つのフォルダの中に、1Mbクラス デジカメ画像 100枚位を単位としたフォルダを作った場合、 イーファンビューでは簡単に表示されるのではないでしょうか。パソコンのCPUやメモリーにも関係しますが、その心配があるなら、なお、イーファンビューを使われた方が有利と言えるかと思います。

各メニューの内容(から入ります)

  第1図 フアイル           第2図 編集           第3図 画像


    第4図 オプション          第5図 表示           第6図フィルタのサブメニュー


エクスプローラ、サムネイル画面表示

注意:エクスプローラ、サムネイル表示画面にすると、メニューが下図のように変わります。

    第7図 フアイル           第8図 オプション       第9図 表示

ここでは、【初期画面】(上記のメニューになります。)と【サムネイル画面】と表現することにします。

スライドショー

最も簡単なイーファンビューの起動法は、表示したい「フォルダ」や「フアイル」をデスクトップにある「イーファンビュー」のアイコンの上に重ねますと、瞬間に起動します。(ソフトを開いて「フアイル・フォルダ」を呼び出すより早いです。ーVIXでも同様です。)

第10図 (上記方法で[図形処理3]フォルダをアイコンに重ねサムネイルを選択しました。)

(上図白矢印:フアイル名をポイントすると、画像サイズ、フアイル容量、フアイル更新日が表示されます。)

関連付けの設定

第4図オプションメニューの「関連付けの設定」をしておくと、右クリックで簡単にイーファンビューを開くことができます。

     第11図 関連付けの設定

左図ダイアログで、最下段白矢印のところをチエックしてボックスを ON にします。

ホルダーを右クリックすると、「IrfanViewで参照する」がでますので、それをクリックすると、エクスプローラ、サムネイル画面が表示されます。

(フアイルを右クリックすると、「プログラムから開く」ことになりますが、結局フアイルを含めたフォルダ全部が移されます。)

中央窓には沢山の(フアイルの)拡張子名があります。[*]印の付いたものは要プラグンなので、余り関係しないのですが、デフォルトそのままで差し支えありません。不必要であれば、チエックを外しても構いません。


フアイルの変換

現在、500万画素デジカメが手頃な価格で入手できる時代になりました。
写真展出品用にとフルサイズ[5M]で撮った場合の説明です。

画像は、2560×1920(ピクセル)、総画素数は 2560×1920=4915200(=500万画素)になり、 ノートパソコンの一般的なデスプレイ表示設定(解像度:1024×768ピクセル)の2.5倍で、画面から大きくはみだしてしまいます。
(デスプレイ表示は、自動的に 72dpi(1インチ(2.54cm)の中に72個の画素を並べたサイズ)で表示されます。表示設定では、デスプレイ画面に収まる設定もあり、錯覚や間違いでそのままプリント(72dpiのまま)すると巨大サイズにプリントされてしまいます。

補足:プリントの解像度は 200dpi〜300dpi(1インチ(2.54cm)当たり200〜300ピクセル数)が良いとされています。 350以上ですとオーバースペックと言われています。

ですから、撮影の段階で使用目的(印刷する、しない)を考慮して、どのサイズで撮るのかを決めれば(例えば1280×960ピクセル、JPG画像で3〜400Kbから7〜800Kb位かな)良いのですが、メモリーに余裕があれば、取り敢えず最高で撮って後に編集するでも良いです。

とにかく、「デジカメ写真は撮ったまま使うな」の教訓にありますように「フアイルの変換」が必要になります。この章ではそれについての説明です。

個々のフアイルの変換

単独のフアイルを変換する
  1. フアイルをデスクトップのイーファンビューアイコンの上に乗せます。
  2. [プログラムから開く]を選択します。(画像が開きます。)
  3. [画像]メニュー →[リサイズ/リサンプル]を選択します。
    設定ダイアログが現れます。
  4. [新しい大きさ指定]をチエックして、幅、高さを設定します。画面左下の「アスベクト比を保存(縦横比を保存)がチエックされていれば、幅か高さの何れかを変えれば良いです。」
  5. または、右欄の「一般的な大きさで指定」でもできます。
  6. 画質選びは、画面右下「処理方法欄」で、高画質〜高速の6段階が設定できます。
フォルダー内の任意のフアイルを変換する
  1. 変換したいフアイルの有るフォルダを、デスクトップのイーファンビューアイコンの上に乗せます。
  2. [プログラムから開く]を選択します。(トップの画像が開きます。)
  3. [フアイル]メニュー →[サムネイル]を選択します。
    左フレームにエクスプローラ、右フレームにサムネイルが表示されます。
  4. お目当てのフアイルをクリックしてひらきます。
  5. 前記の手順で変換します。

複数フアイルの一括変換

別のファイル形式に一括変換(下記は、画像サイズ一括変換の例です。)

第12図

  1. 第1図[ファイル]メニュー →[一括変換 形式/名前]をクリックします。上図12図が未記入の状態で現れます、
  2. ○1:一括変換したい画像(予め1つのフォルダに集めて置くと良い)の[フォルダ]を探します。
  3. ○2:小窓に画像フアイル名が表示されます。ファイル形式を変換したいフアイルを選択します。 (個別選択には[Ctrl]キー使用します。)
  4. ○3:追加ボタンを押します。
  5. ○3-2:全部の場合は [全て追加] ボタンを押します。
  6. ○4:「選択したフアイルの小窓」に、フアイル名が表示されます。
  7. ○5:「フアイル名一覧表示です。」
  8. ○6:▼ボタンを押して、フアイルの種類を選択します。
  9. ○7:保存フォルダを決めます。デフォルトでは、「C¥TEMP」保存になっているので[参照]ボタンを押して、探します。
  10. ○8:機能の選択欄で[ファイル形式の一括変換]のラジオボタンにチェックを入れます。
    (変換後の形式はjpgからjpgなので、そのままです。)
    若し、色々なフォーマットが混じっていた場合は、▼ボタンを押して、お目当てのフォーマットを選択します。
  11. ○9:[詳細設定を使用]にチェックを入れ、[詳細設定]ボタンをクリックし、画像のサイズを決めます。
  12. ○10:[設定ボタン]をクリックします。
  13. ○11:○11図の[jpg/gif保存設定]保存画質のコーリティーの程度を決めます。50が限界のようです。
  14. ○11-2:[OK]ボタンを押します。
  15. ○12:[実行]ボタンを押して完了です。
ファイル形式の一括変換の詳細設定について補足
  1. 第12図で、「ファイル形式の一括変換にフアイル名の一括変換を行う」にチエックを入れます。
  2. [詳細設定を使用]をチェックして、[詳細設定]ボタンをクリックします。
    一括変換の詳細設定のダイアログが現れます。
  3. このダイアログ左欄で、
  4. 切り抜き
  5. リサイズ(サイズ変更)
  6. dpi
  7. 色数の変更などを設定
    などを行います。
  8. また、右欄では、イーファンビューで、できるレタッチの全ての設定が 可能のようですが、個々に行った方が分かり易いでしょう。
ファイル名を連番で一括変換(フアイルの整理に役立ちます)
  1. 第12図で、機能の選択欄で「ファイル名の一括変換」にチエックを入れます。
  2. 上窓に表示された一覧から、ファイル名の変換、順番付けするフアイルを選択→[追加]ボタンをクリックします。
    デフォルトでは、[画像を保存フォルダにコピーして変更]になります。
    (コピーをしたくない場合 [画像を保存フォルダに移動して変更]したり、[入力画像を直接変更]したりすることもできます。)
  3. 名前の形式を設定します。(使用記号指示あり)
  4. 開始番号を指定します。(1ら連番にしたいときはそのままでOKです)
  5. [OK]ボタンをクリックします。
  6. [実行]ボタンをクリックします。

フォト レタッチ

事前設定:デスプレイの色設定

ノートパソコンの場合、デスプレイの一般的な初期設定では、

  1. デスクトップの空白部を右クリック
  2. ショートカット メニューから、プロパテイをクリック
  3. [画面のプロパテイダイアログ]から、[設定]タブをクリック
  4. 画面右下[詳細設定]ボタンをクリック
    現れたダイアログボックスから
  5. [色の管理]タブをクリック
    現れたダイアログボックスから
  6. [追加]ボタンをクリック
  7. 追加で現れる「カラープロフアイル」の中から→[sRGB COLOR Space Profile.icm]を選択
  8. [OK]ボタン
    取り敢えずこのsRGBにしておけば、機器やソフトの相性で悩むことはない。と言うことです。

ここからは、鐸木能光氏による「フォト レタッチ」の順序に従って記述します。

  1. 写真の傾きを是正する
  2. トリミング(不要な部分を切り取る)
  3. リサンプリング(使う用途に合わせて適切な解像度にする)
  4. 明暗、コントラスト、色調の調節
  5. アンシャープマスク

フォト レタッチ 1

写真の傾きを是正する

イーファンビューでは、「劣化無し画像の回転」を売りにしています。
画像メニュー(画像3参照)の5項目が、それです。若し、微調整が必要な場合は、JTrim の回転を用いてください。
[イメージ]メニュー →[任意角度の回転]で」、[0.1度]単位で微調整ができ、用途によっては絶大な威力を発揮します。

フォト レタッチ 2

トリミング(不要な部分を切り取る

縦横比を考慮せず、全く自由にトリミングする
横縦比を、[4:3]または、[3:4]に設定して、トリミング
  1. イーフアンビューに画像を取り込みます。
  2. [編集]メニュー →[選択範囲の指定]をクリックします。(第2図参照)
    [選択範囲の指定]ダイアログが現れます。(下図)

  3. 左側の「横:縦の比率を指定」で通常は、[4:3]か[3:4]を選択します。
  4. [一般的な大きさで指定]欄で、例えば、[640×480]のラヂヲボタンにチエックを入れます。
  5. すると、右側のテキストボックスに図の如く「幅640 高さ480」が記入されます。
  6. [適用]ボタンをクリックすると、画面左上に[640×480]サイズの枠が表示されます。
  7. この枠を右クリックで掴んで、切り取りたい画像の上まで移動させます。
  8. [編集]メニュー →[選択範囲を切り出す]をクリックして、トリミングが完了します。
    図では、[640×480]に指定しましたが、大きめに取りますと、縮小する際[Ctrl]キーを押しながら 枠線を内側に向けてドラッグすると、縦横比率を保ったまま、縮小できます。 (注意書きでは、できることになっていますが、私の実験では拡大が上手く行かなかったので)

フォト レタッチ 3

注)フォト レタッチ 2の図でも「解像度の設定」ができますが、あくまで、横縦比率を主眼にしています。

リサンプリング(使う用途に合わせて適切な解像度にする)

第13図

先ず「解像度」を設定します。
方法は、第13図左上と右上のどちらからでも、フアイルサイズの大きさを用途に合わせて設定します。
次に[処理方法](右下)
1.[リサンプル]    :画質を高画質保存・低画質保存か最高速の6段階に設定できます。
2.[リサイズ高速保存] :高画質の 1/5〜6 容量に縮小されます。
  等を選択します。
3.[DPI]の設定(左下)

[DPI]250〜300位に設定して保存する。でないと、良いプリントが出来ません。
写真屋さんが設定する(または、依頼者が持ち込む条件の)[DPI]は、300〜350のようです。
(注:ホームページ作成ソフト使用の場合は自動的にフアイル容量を変更するようですが。)本章獅子舞の画質はインターネ ット上の画像ですので高速保存にしてあります。(小さな画像ですと、見た目では分かりません)

フォト レタッチ 4

明るさ調整をガンマ補正で行う

第14図 (明るさ調整で、最大にした図です。白飛びになりました。)

明るさでの調整でなく、下の RGB を夫々最大値[255]にしても同様に白飛びになります。ということは、各ドットに平均的に分布する 色数を上方に直線的に平行移動した結果ということができます。(RGB を夫々0にすると黒色になります。)

第15図 (ガンマ補正で、最大にした図です。白飛びになりません。)

ガンマ補正の場合は、明るいところと暗いところを残して、中間のところでの調整になります。ですから、白飛びは発生しないということです。

明るさ調整を[ガンマ補正]で行う(追記12/20)

第15-1図(元画像)     第15-2(サムネイル) 第15-3図(ガンマ補正2.00 シャープ[5×2回]処理)
   


以下3枚の写真は200Kbクラスのフアイルになり、重くなります。ご了承ください。

[彩度]を使用する(追記12/25)

第15-4図 トリミング後の元画像[彩度補正前] (05-12-25或る団地のクリスマス その1)

(撮影データ:ISO400、F値 2.00、シャッター 1/40秒、三脚使用、フラッシュ使用せず。)

ガンマ補正初期設定[1.00]のところを、逆に[0.52]に落とし暗くし、「彩度」を最高の255にして「イルミネーション」の効果をだしました。

第15-5図[彩度最高255設定後]

第15-6図 トリミング後の元画像(05-12-25或る団地のクリスマス その2)

(撮影データ:ISO400、F値 2.00、シャッター 1/30秒、フラッシュ三脚使用せず。)
第15-7図(ガンマ補正1.52 彩度 255 シャープ1回)

画質調整:元画像34.6Kbに、ガンマ補正、シャープを施すと容量が6倍の190Kbにも膨れ上がりましたが、露出不足の写真でもデジカメ画像ならなんとか処理できる例として掲載しました。

ガンマ補正に通じる実験

第16図 (元の画像です。)

第17図 ( Pixia ソフトで図のようなトーンカーブにしました。)

 

第18図 (明るく変化した画像です。)

第19図 ( S 字型トーンカーブです。)

第20図 ( S 字型トーンカーブ処理の画像です。)

全体的にイメージが変わります。左側の提灯で、元の画像と比較してみてください。

第21図 (コントラスト調整で、適当に調整した図です。明るくなりました。)

コントラスト調整は、暗いところは暗く、明るいところは明るくして、メリハリを付けるのだそうです。ですから、一般的にトーンカーブでS 字型が良いとされるのは、そのためのようです。
このコントラスト処理を実行した写真は掲示しませんが、何故か、S 字型トーンカーブ画像と同様になっていました。人間の目では見分けがつかないかと思い第22〜23図で比較をしてみました。

コントラスト[51]処理とS字型処理のヒストグラムの比較

第22図(コントラスト51 処理のヒストグラム)第23図(S 字型トーンカーブ処理のヒストグラム)


結果としては、明るさの片寄りはみられませんので、同様に見えたのと思います。これにより、イーファンビューのコントラスト調整はS 字型トーンカーブと同等の作用をしていると言えるかと思います。(私は今まで、コントラスト調整はあまりしませんでしたが、イーファンビューのコントラスト調整なら、緩やかに変化(0〜50位まで調整可能)するので、恐れることなく使おうと思います。但し、弱めに何回も付ける方法が良さそうです。)

コントラストのみの画像処理(追記12/21)

第21-1図(元画像)  第21-2図(元画像にコントラスト5×3回掛けた図、 第21-3図コントラスト51×1回


実は、BMPフアイルで上記を実施したものと、JPGフアイルに変換してから、上記実施をした2通り行いましたが、結果は同様でしたので、後者を掲載しました。他人様の言うことには、「JPGフアイルを一時保存するのに、BMPに保存すると良い」がありましたのでやってみた次第です。

参考:「彩度を99」にした画像です。(小画像はサムネイル)
  葉も新緑化し薄黒かった実が綺麗に変身しました。
 


フォト レタッチ 5

アンシャープマスク

第15-3図で、「シャープ[5×2回]処理」となっていますが、イーファンビューの初期設定では、シャープのみで、数値表示はありません。鐸木能光 氏によると、このシャープ機能が[アンシャープマスク]化できると言うのです。その方法は、

  1. [画像]メニュー →[フィルタ]→[フィルタの設定]をクリックすると
    [Image effects]ダイアログが現れます。
  2. [Sharpen]を選択→[Filter settings]項の[Value]の小窓、初期設定[20]を[5〜8]に変更します。
  3. 従来、初期設定値が大き過ぎて使いづらかった[シャープ]が、小刻みに何回も使えるようになるんだそうです。

フォト レタッチ 6

保存

「名前を付けて保存」をクリックすると、下記のダイアログが現れます。

私がホームページに使用する画像類は、最終段階の[保存]で、スライダーのつまみを[83]位にして画質を落としています。
それでも、私の目の判断では、つまみ[100]との違いが分りません。
(つまみ[100]にすると、フアイル容量が大きくなるからです。)

その他

画像情報表示とExif 情報表示

画像を開いた状態で、第3図 [画像]メニュー →[画像の情報]をクリックします。情報が灰色で表示されます。
イーファンビュー全般に言えることですが、設定等で、閉じる場合、往々にして閉じるの[×]ボタンが無いときがあります。このような場合、[OK]ボタンを押してください。

第24図

[画像の情報]の下段に[Exif情報]表示が有った場合、ボタンをクリックすると下表が現れ撮影情報(35項目程有)が表示されます。和訳はありませんので、下記を参考にしてください。(誤訳はご勘弁の程願います。)(VIXは和文で25項目程表示されます。)

(2005-12-21日追記)
File                    C:/Documents ・・・
ImageDescription
Make                    SONY         メーカー
Model                   CYBERSHOT       機種
Orientation             Top left
XResolution             72          横解像度
YResolution             72          縦解像度
ResolutionUnit          Inch          /インチ
Date Time               2005:12:21 13:17:08  撮影日時
YCbCrPositioning        Co-Sited
ExifOffset              218
ExposureTime            1/1000 seconds    1/1000秒:露出時間
FNumber                 7.10         撮影 F 値
ExposureProgram         Shutter priority      シャッター優先モード(露出優先はAperture priority と表示)   
ISOSpeedRatings         200          ISO感度
ExifVersion             0210         Exifバージョン
DateTimeOriginal        2005:12:21 13:07:16  撮影日時
DateTimeDigitized       2005:12:21 13:07:16  デジタル化日時
ComponentsConfiguration YCbCr                 
CopressedBitsPerPixel   2[bits/pixel]     2bits/pixel
ExposureBiasValue       0.00         露出補正・EV補正(+2.00は2.00表示)
MaxApertureValue        F 2.04        (レンズの)F値 2.04
MeteringMode            Multi-segment         測光方式 マルチ分割測光)
LightSourse             Auto         光源ーオート
Flash                   Not fired             Not フラッシュ
FocalLength             34.20 mm       焦点距離 34.20 mm で撮影
FlashPixVersion         0100         FlashPixバージョン  
ColorSpace              sRGB         色空間情報
ExifImageWidth          1280         横サイズ(ピクセル)
ExifImageHeight          960         縦サイズ(ピクセル)
FileSource              DSC-Digital still camera    ソニーDSCタイプ デジカメによるフアイル
SceneType               A priority photographed image  スキャン タイプ:写真画像優先

Maker Note [Vendor]

トップへ戻る  画像処理ソフト目次へ戻る  フリーソフトJTrimで画像レタッチ(2)へ

inserted by FC2 system