ワークシート上の全てのセルには、表示形式が設定されています。
[書式(O)]メニューの[セル(E)]をクリックすると、[セルの書式設定]ダイアログが表示されます。
[表示形式]タブをクリックすると、[分類(C)]欄に[標準]以下[ユーザー定義]まで[12項目]あり、
通常は第1番目の[標準]に設定されていて、全セルに作用を及ぼしています。
【標準設定では、[数値]を右詰め[文字列]を左詰めで表示します。】
ところが、ユーザーの都合で、或る列や行を単位に[書式を設定]したり、または、任意の[セル]の 幾つかに[書式を設定]することも自由にできます。
表示形式とは、セルのデータを「一番見易い形式で表現」するために、その場に応じた書式の定義を 与えたものです。従がって、セルに入力したデータや数式の計算結果は。そのセルに設定されている 表示形式に従がって表示されることになります。
卑近は例を挙げますと、WordやExcel に[書式設定ツールバー]があります。このボタンを使用した だけで、セルに[表示形式]を指示したことになり、セルはそれに従がって正直に表示してくれます。
第1図
数値入力の場合は全角で数値を入力しても、[変換]のスペースキー[確定]のインターキーを押すと 自動的に半角の数値に変換されます。半角入力ならそのままセルに表示されます。ただし、セルの幅 が数値全体を表示するのに十分でない場合は、小数が四捨五入され、大きな数値では指数表示が使用されます。
例えば、今流行の「i モード」の入力が何としても出来ないと思います、
[オートコレクト(自動修正機能)]が働いているためです。機能をはずせば入力できます。
皆様方には、下記のような状況で苦労された経験がお有りのことと思います。
第2図
これはExcelの仕様ですので、どうしようもありません。
仕方がないので、回避手段を考えなければなりません、上記の殆んどは「セルの先頭に」チョン[シングルクオーテーション]を入れて、これは文字列ですよと言い聞かせます
または、[書式(O)]メニューの[セル(E)]をクリックし、[セルの書式設定]ダイアログが表示されたら、
[表示形式]タブをクリックします。そうして、[分類(C)]一覧にある、[文字列]を選択し、これは文字列ですよと言い聞かせます。
どちらの方法を用いても全く同じことなので、[シングルクオーテーション]方式が手っ取り早いです。この場合[']シングルコーテーションは表示されることはありません。
表示形式を変更するセルを選択します。[書式] メニューの [セル] をクリックし、[表示形式] タブをクリック、 [分類] ボックスの一覧で [標準] をクリックすると [標準] 仕様に戻ります。
なんか、”表示がおかしい”、”なかなか思いどうりに入力できない”と思ったらこの[標準]仕様を確かめるか、または、前の書式が残っている可能性があるので、編集(E)メニューの[クリア(A)]を選択し、[すべて(A)]をクリックすると[標準]仕様に戻る筈です。
第3図
Excel 2000では、全てのセルに予め設定されている[標準]の表示形式の外、[組み込み表示形式]が全部で10種類用意されています。(下図3〜8参照、一部カット)
これらの表示形式の一覧を表示するには、[書式] メニューの [セル] をクリックして現れた[セルの書式設定]ダイアログボックスの[表示形式] タブをクリックします。
注:[その他] の表示形式には、郵便番号や電話番号の書式があります。各分類のオプションは [分類] ボックスの右側に表示されます。
これらの一覧からアイテムをクリックし、必要に応じたオプションを選択します。
Excel では表示形式を使用して、日付や時刻を含む数値の表示方法を変更することも
できます。
1.【表示方法を変更しても、元の数値が変更されることはありません。】
2.【表示形式によって表示される[,]や[¥]などの書式記号は、セルに保存されているわけではないため、データの一部として扱うことはできません。】
(セルの入力データは数式バーをみれば、明らかですが、書式設定で付け足した記号等は一切表示されません。但し、例外的に[%]は数値を100倍しているので表示されます。)
但し、[標準]は省略、[数値]は「第3図参照」、[パーセンテージ]省略、[指数・文字列・その他]省略。
第4図
第5図
第6図
第7図
第8図
第9図
用意されている「組み込みの表示形式」に必要とするものがない場合、目的に応じて表示形式を新しく
作成することができます。それを、「ユーザー定義の表示形式の作成」といいます。
ユーザー定義の表示形式では、書式記号を使用して、数値、日付、時刻、文字列などの表示方法を
指定できます。
第10図
上記第10図の書式記号を個別に使用し、数値「1234」を表示してみます。
#,###.00; [赤]-#,###.00; 0.00; "総合評価"@
正の書式; [赤]表示で負の数の書式; ゼロの書式; 文字列の書式
入力した数値は[1234]です。
表示 ユーザー定義書式記号
1,234.00 #,###.00
-1,234.00 [赤]-#,###.00
1234.00 0.00
総合評価 "総合評価"
総合評価1234 "総合評価"@
以下、エクセル・ヘルプより
分数または小数点が付いた数値の書式を設定するには、次の書式記号を指定します。
小数部に指定した書式記号の数よりも小数部の桁数が多い場合は、書式記号の数に合わせて小数部の桁数が四捨五入されます。
また、整数部に指定した書式記号の数よりも整数部の桁数が多い場合は、多い分の桁も表示されます。
整数部に数値記号 (#) だけが含まれている場合は、1 以下の数字が小数点の右に表示されます。
表 示 書式記号 / 記 事 1234.59 を 1234.6 とする。 ####.# / 小数点1桁で止め、末尾は四捨五入。 8.9 を 8.900 とする。 #.000 / 必ず、小数点3桁まで表示します。 .631 を 0.6 とする。 0.# / 小数点1桁まで表示します。 12 を 12.0 とする。 #.0# / 小数点無しでも小数点2桁の有効数字 1234.568 を 1234.57 とする。 #.0# / 上同様小数点2桁表示,末尾は四捨五入 44.398、102.65、及び 2.8 の小数点の位置を揃える。 ???.??? /小数点の位置が上下とも同じになる。 5.25 を 5 1/4、5.3 を 5 3/10 と除算記号を揃える。# ???/??? / 分数表示になります。 ここまで、エクセル・ヘルプより
1.[0]は、指定した桁数を必ず表示します。小数点以下の桁数を揃えるためには[0]を使います。
2.[#]は、有効桁数だけを表示します。 整数部には出来るだけ[#]を使います。
3.[?]は、桁数は必ず表示する。 桁が存在しない場合はスペースで埋めます。
([?]は、小数点以下の桁数を揃える場合、[0]は使いたくないときに使います。)
表 示 書式記号 / 記 事 12.3と 234.567の小数点以下の桁数を揃える場合 #.000 / 小数点以下3桁まで表示します。 同上の問題は、 0.000 / でも良いが、整数部には[#]がお似合い。 12 を 012 とする。 000 / 最低3桁に表示します。以上も可です。 12 を 0012 とする。 0000 / 最低4桁に表示します。以上も可です。 123 を 123. とする。 #.# / 小数点を付けて表示します。
桁区切り記号 カンマを 1000 単位の区切り記号として表示したり、数値を 1000 で割って小数部を四捨五入して表示するには、カンマを指定します。
表示 書式記号 / 記 事 12000 を 12,000 とする。 #,### / [,]カンマ区切りで1000単位で区切ります。 12000 を 12 とする。 #, / [単位]が、1千単位になります。 12200000 を 12.2 とする。 0.0,, / [単位]が、百万単位になります。
(以下、エクセル・ヘルプより )
色の名前 (以下の 8 色) のいずれかを角かっこ ([ ]) で囲んで入力します。
これらの色コードは書式部分の先頭に指定する必要があります。
[黒] [青]
[水] [緑]
[紫] [赤]
[白] [黄] (下図参照)
第11図
条件 数値が指定した条件を満たす場合にだけ表示形式を設定するには、条件を角かっこで囲みます。
条件は、比較演算子と値で指定します。たとえば、次の書式では、100 以下の数値は赤で、100 より大
きい数値は青で表示されます。
[赤][<=100];[青][>100]
セルの値に応じて色の明暗などのセルの書式をワークシートに設定するなど、条件付きで書式を指定す
るには、[書式] メニューの [条件付き書式] コマンドを使用します。
年、月、日 年、月、および日を表示するには、次の書式記号を使います。
"h" または "hh" の直後、あるいは "ss" の直前に "m" を指定した場合は、月ではなく分が表示されます。
表示 書式記号 1 〜 12 (月) M 01 〜 12 (月) Mm Jan 〜 Dec (月) Mmm January 〜 December (月) Mmmm J 〜 D (月名の最初の文字) Mmmmm 1 〜 31 (日) D 01 〜 31 (日) Dd Sun 〜 Sat (日) Ddd Sunday 〜 Saturday (日) Dddd 00 〜 99 (年) Yy 1900 〜 9999 (年) Yyyy
表示 書式記号 0 〜 23 (時) H 00 〜 23 (時) Hh 0 〜 59 (分) M 00 〜 59 (分) Mm 0 〜 59 (秒) S 00 〜 59 (秒) Ss 4 AM h AM/PM 4:36 PM h:mm AM/PM 4:36:03 P h:mm:ss A/P 25.02 など経過時間を時で表示 [h]:mm 63:46 など経過時間を分で表示 [mm]:ss 経過時間を秒で表示 [ss] 秒の小数部分を表示 h:mm:ss.00
AM と PM 表示形式に AM または PM の文字が含まれる場合、時刻は 12 時間表示で表示されます。
"AM" および "A" は午前 0 時から正午までの時間を表し、"PM" および "P" は正午から午前 0 時までの時間を表します。
これらの文字が含まれていない場合は、24 時間表示を基準にします。
また、"m" または "mm" は、"h" または "hh" の直後、あるいは "ss" の直前に指定します。
これ以外の位置に指定すると、分ではなく月が表示されます。
ユーザー定義の「表示形式」があまりにも多く登録されると、Excel の動作に影響を与えることがあるようです。不要なものを削除するよう心掛けてください。ユーザー定義が4000個(?)を超えると「拒否反応」がでるようです。
文字列と数値の両方をセルに表示するには、文字列をダブル クォーテーション (" ") で囲むか、表示形式で円記号 (\) に続けて 1 文字を指定します。
たとえば、表示形式に $0.00" Surplus";$-0.00" Shortage" を指定すると、負の値のときに "$-125.74 Shortage"が表示されます。
スペース、$、-、+、/、(、)、:、!、^、&、`(アクセント記号)、' (クォーテーション) 、"、{、}、=、<、および > を入力する場合、ダブル クォーテーションを付ける必要はありません。
入力する文字列を含める 文字列の書式部分は、常に表示形式の末尾に指定します。
書式部分のうち、入力した文字列を表示する部分に @ 記号を指定します。
文字列の書式部分に @ 記号がない場合、入力した文字列は表示されません。
入力した文字列と共に特定の文字列を表示する場合は、「"総合評価" @」 のように表示する文字列をダブル クォーテーションで囲みます。
表示形式に文字列の書式部分がない場合、その表示形式はセルに入力する文字列には影響しません。
文字幅分の間隔を空けるには、表示形式で下線 (_) に続けて文字を指定します。
たとえば、表示形式の末尾に _) のように下線と右かっこを指定すると、かっこの幅の分だ
け文字間隔が空くため、正の数を負の数と揃えて表示できます。
表示形式で指定した文字をセル幅に達するまで繰り返し表示するには、表示形式
の書式部分にアスタリスク (*) を指定します。
たとえば、数字に続けて - を繰り返し表示するには、「0*-」 と指定します。
(ここまで、エクセル・ヘルプより )