いろいろな関数 3

条件が複数個ある場合の関数 [AND 関数]、[OR 関数]

AND 関数

書式:「 AND(論理式1,論理式2,...) 」

AND関数は引数に設定した複数の論理式(30個まで)の「すべてが真」のとき(条件を満たしたとき)は、TRUEを返し、 論理式の1つでも偽のとき(条件を満たさないとき)は、FALSEを返します。
(全てが「条件」を満たしているかどうかを判定する関数です。)
図1.では4名が、基準値 [60点]以下で[FALSE]が返されています。

OR 関数

書式:「 OR(論理式1,論理式2,...) 」

OR関数は引数に設定した複数の論理式(30個まで)の「いずれか真」のとき(条件を満たしたとき)は、[TRUE]を返し、 論理式すべてが偽のとき(条件を満たさないとき)は、[FALSE]を返します。
(どれか一つでも「条件」を満たしているかどうかを判定する関数です。)
図1.で地脇智子(同姓同名の方ご免なさい)の場合「どれか一つでも「条件」を満たしているか」に対してノーなので、[FALSE]が返されると思います。

AND関数とOR関数では、関数にどちらを選ぶか、だけの相異で後の操作は全く同じです。
そこで、原稿ではAND関数計算を既に実施して回答を表示しました。計算式は[F4]セルをクリックすると「数式バー」に表示されます。
(また、[G4]セルのOR関数の計算も済ましてあり、数式バーに表示されていますが、これを伏せておいてORの計算に入ります。)

図1


下表をコピーして、EXCEL[A1]に貼り付けてご使用ください。

A1セルに貼り付け
A高校入試
性別 国語 数学 英語 合計点
山田太郎 男性 80 90 80 250
川田花子 女性 75 70 70 215
草田一郎 男性 60 85 65 210
木田一美 女性 50 80 80 210
上田春子 女性 65 75 80 220
中田夏男 男性 60 55 95 210
下田秋子 女性 65 70 65 200
天野和雄 男性 65 70 65 200
地脇智子 女性 60 60 60 180
人見賢治 男性 65 65 70 200
基準値 60

  1. 「戻り値」を求めたい場所としての「セル」(この場合は、[G4])を選択します。
  2. [fx]ボタンを押します。
  3. 「関数貼り付け」ダイアログが現れます、
  4. 使用する関数を選択(この場合は、論理⇒OR)して、[OK]ボタンを押します。
    すると、数式パレットが現れます。
  5. 記入欄1行目に「セル参照」で記入します。
    (イ)「選択された関数」に引き渡す「引数」が1個で済んだ場合には、記入欄2行目の記入は不要です。
    (ロ)「選択された関数」に引き渡す「引数」が2個で済んだ場合には、記入欄3行目の記入は不要です。
    (ロ)「引数」が3個4個とある場合「記入欄」が自動的に増えていきますので、必要なだけ記入します。
  6. 記入が済んだら[OK]ボタンを押します。
  7. [Enter]キーで確定します。
    [fx]ボタンを使用した場合で、ネスト(=入れ子)を伴わない場合は全てこのパターンになります。

上記5からの手順です。(前のページでは基準値[60点]のセルを用意せず、手書き入力しましたが、今回は基準値[60点]のセルを用意しましたので「セル参照」での記入になります。但しその分、絶対参照になります。)

  1. 基準値の[60]の[B14]をクリックし[F4]キーをクリックして、絶対参照表示にします。
    「最初に選んだセル」とこれから選ぶセルが「同じ行にない場合」に必要になります。
    なぜなら、「オートフィル機能で」コピーした場合、最初に選んだセルと次々に選んだセル同士が 同じ距離間隔を保ったまま、下に移動するので参照先が変ってしまうためです。
  2. 小なり括弧の < をキーで入力します。
  3. セル参照で国語の[C4]をクリックします。右端に「TRUE」とか「FALSE」と表示されれば正解です。
  4. 次の記入枠に進みます。
  5. 上の5,6,7、8の繰り返しですが、7のセル参照で数学の[D4]をクリックします。
  6. 同様に5,6,7、8の繰り返しですが、7のセル参照で英語の[E4]をクリックします。
  7. 国語、数学、英語の3科目についての選考基準の条件設定が終えたら[OK]ボタンです。
  8. {Enter}キーを押します。
  9. あとは、「戻り値」のセルをオートフィル機能で下にドラッグして完了です。

続きます。

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