句集「鍬始」掲載について
発 端 ー
山田さんとの縁は30年も前であろうか、写真同好会でご一緒しお世話に
なったものでした。隣町河内町の方で、非常に気さくでまた面白い方でも
ありました。 ー
一昨日山田さんのお宅に伺ったことがそもそもの始じまりでした。私の友
人が河内町町制記念イベントで大津美子と「銀恋」をデュエットした所を
山田さんが撮影していたので、それを貰いに伺ったのですが、非常に大写
しで良く撮れていました。山田さんの言うには「写真は標準レンズで近接
撮影が一番である」と。まことに薀蓄ある言葉で、私などはそれが出来ず
望遠に頼ってしまうのが常でありました。 (閑話休題)ー
そこでホームページ出版のことを話し、同氏が俳句をやっていること耳に
していたので何点か自薦の良いものがないか、と尋ねた所一冊の本を持っ
てこられました。驚いたことに鍬始と名付けられた山田さんの句集195
点の作品で、立派に装丁された本であり、今NHKテレビで放送中の俳壇
の大先生藤田湘子先生からの「鍬始・賛」の序文まであるではないか、これ
には二度びっくりしてしまいました。この本を頂戴し私のホームページに
五、六首づつ掲載するお許しも頂きました。私の初版のページを飾らせて
頂きました。有難うございました。 ー
ここに、「鍬始」賛藤田湘子の序文の一部をご紹介致します。 ー
「〜躰の芯まで土の匂いが沁みわたっている。常陸の、それも利根川
のほとりの晴れやかな土の匂いである。ごくしぜんに作品の背後から
土の香が匂い立つのである〜」 ー
し私も早速句集を読ませてもらいました。藤田先生のおっしゃるとおりで
た。そして藤田先生の好きな作品として10首ほど挙げております。今回
はその内から2首ご紹介いたします。 ーー
山田さんに特に自薦のものをとお願いしたのですが「適当に載せて下さい
。」と言われましたので、そうさせて頂きます。ご家族について大分詠まれ
ており情愛の深さが伝わってまいります。私も今回一首選ばせて頂きまし
た。次回からはページ順に掲載させて頂きます。 ー
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