Pixia の使用法 2
印刷機能
[Pixia]では、印刷時の[DPI]の設定が任意にできます。
VIX、IrfanView、JTrimには、この機能はありません。こんな筈では無かったという、超大型サイズに印刷されることは先ずありません。
第1図 日の出の元画像(実サイズ=2560×1712px、容量=1.46Mb)です。
経緯説明
- 第1図は、雲の輝き全般を捉えたくてワイドで撮影しました。太陽と雲の輝きは写真どおりですが、地上の風景はもっと明るいのです。
- 撮影モードは5Mbクラスで、解像度は、2560×1920pxです。
この元画像をそのまま印刷する場合、どの用紙サイズになるかを IrfanView 画像→画像の情報で検証したのが、第2図です。
「解像度」欄テキストボックスに[220]×[220]DPIと記入し、変更ボタンをクリックします。
すると、「印刷サイズ(DPIから算出)」欄に[29.6×19.8cm]と表示が変わりました。これは、丁度 横A4版サイズに当たります。(デジカメ5万画素クラスではA4版印刷が限度ということになります。)
- 一般的に写真印刷の場合の「DPI」(ドット パー インチ:1吋当たりのドット数)は、200〜300(上限350でこれ以上ですと
オーバースペックと言われ弊害が生じます。通常使用では、250DPIで充分でしょう。デジカメ写真をそのまま付属ソフトで印刷
する場合には、ソフトが最適な解像度に自動的に設定してくれますので、何の問題も生じません。
第2図 第1図の画像の情報です。
ですから、この元画像をそのままA4用紙に印刷する場合にはなんの問題も起きません。トリミングした場合に問題が生じます。次例をご覧ください。
◇Web表示やメール添付画像◇
第3図は IrfanViewでトリミングし、[色調補正]→[ガンマ補正]で明るくレタッチした図で、実際のフアイル容量は137Kb
です。(空の輝きは失われてしまいました。また、Web掲載上16Kbにしてあります。)
一応デスプレイ上では、ご覧のように、どうにか見られますが(デスプレイ上では[72dpi]表示に限られているからです。)
第3図 幅600ピクセル(面積比で元画像の約1/19)にし、明るくレタッチした画像です。
◇第3図を印刷するには◇
DPIを200〜300に収める必要があります。
第3図の2 第3図の画像の情報から[DPI]を[200]にした場合の画像サイズの表示です。
例えば、少しでも大きく見せたいとして、DPIを最低限の[200 DPI]にpixiaで設定すると下図の大きさになります。
第4図 幅 7.6cm 高さ4.9cm の印刷仕上がり画像です。
◇2月10日の落日◇
快晴で雲なし、但し1日中暖かったため、薄もやがかかっていて、筑波山さえ、見えない状態でした。
こんな日こそ、ファレーションのない落日が撮れるのです。また、出かけてしまいました。下図参照
第5図 解像度2048×1536px で撮り、幅800pxにした画像です。(左手にうっすらと富士山)
IrfanViewで上の写真のDPIを200に直すと、10.2×7.6cm の答えが返ってきました。
また、下図のpixia での印刷設定のダイアログでも同様な数値になり、これで印刷が実行されるわけです。
第6図 解像度を200に設定したところです。
結果は、A4版用紙の 1/6 位の大きさにしかなりませんでした。
Web掲載のための途中作業で、800ピクセルに落としたため、このような、極小サイズになってしまったのです。
勿論、元画像の解像度 2048×1536px を直接印刷すれば、解像度200で19.5×26.0cmでA4サイズ弱になります。
文字入力
「JTrim」での文字入力
「JTrim」の[A]ボタンの文字入力は非常に簡明で使い易く大抵の用を果たせます。今回の、無料ソフトシリーズでの
画像への文字入力は全て「JTrim」で行っています。前ページ第2.3.その他の図参照
第20図
pixia での文字入力
◇直接、写真やロゴの文字パネル画像に、文字を描き込む◇
下記は、画像を取り込んだ場合の例です。左側画面には、写真等画像が写っているとお考えください。
第21図
- [フアイル]メニュー →[開く]で画像を取り込みます。(LAYER0 になります。)
- 予め使用する「文字色(単色)」、「テクスチャ」または、「任意のビットマップ画像」をC パネルの正方形にカレントカラーとして登録しておきます。(つい設定忘れもあり真っ先にした方が良いです。)
(第21図右側の「文字ダイアログ」には文字色の設定欄が無いからです。)
注)グラデーションは、正方形に表示されませんが、P パネルの[G]と○1,2,3,4がアクティブになっていれば、文字はグラデーションで描かれます。
「テクスチャ」や「ビットマップ画像」は正方形に表示されます。
第22図(左から波型グラデ、長方形グラデ、デッサグラデ、テクスチャ、ビットマップ)
- [描画]メニュー →[文字]をクリックします。
すると、[文字入力ダイアログ]が現れます(第21図右側)。
- 文字入力ダイアログで、書体、サイズなどを設定して(サンプル枠に表示されます。)[OK]ボタンです。
すると、文字が画面左上隅に表示されます。
(後からフィルタ処理などが行えますが、文字描画の段階でも図に項目があるとおり、
「ぼかしを入れたり影を付けたり」することができます。)
- 影の位置を指定します。(下図作例では[2]としました。)
- 影のぼかしを指定します。(作例では[5]としました。)
(影の位置、ぼかしの数値は、いろいろ経験して覚えてください。)
- [名前を付けて保存]します。拡張子[.pxa]で保存すると、後々修正が可能ですが、[.jpg],[.png]でもOKです。
第23図(白矢印が入力画像です。)
- 「トーンフィルター」は模様を付ける設定です。また、その模様に角度も付けられます。
「トーンフィルター」は[文字ダイアログ]か、文字上右クリックメユーで貼り付け前の[トーンフィルター]で設定します。
第25図参照:画像に「トーンフィルター」を掛けた時の手順です。
1.塗りたいカラントカラーを「正方形(前頁第2〜3図参照)」に登録します。
2.[描画]メニュー →[トーンフィルター]をクリックします。
3.現れたダイアログから、どのように模様を付けるかを選択します。
作例では、「標準的な模様」の右端にしました。
4.[OK]ボタンを押して設定は完了します。
5.[塗りつぶし]ボタンをクリックします。
第24図
第25図ー外周を白色でぼかした例
- 文字画像(更に大小の調整ができます。)をドラッグして位置を決めます。
- 文字画像上で、右クリック、メユーから[このレイヤに貼り付け]を選択します。
(この場合は、もう文字の移動はできません。)
(予め選んだ色で描きますが、このとき、[t]、[d]の影響を受けます。)
- [新規レイヤとして貼り付け]を選択した場合、レイヤの結合する前なら、[Ctrl]キーを押しながら、「文字をドラッグ」というよりレイヤの移動で何時でも文字の位置が変更できます。
キャンバスに描画された文字は以後画像データになり、文字列の編集はできませんが、フィルタ処理などの画像加工を施します。
第26図(文字例)
◇ベースレイヤ(画像)◇
- 新規作成ベースレイヤ(白紙及び単色背景:[現在選択色]を確定して、[塗りつぶし]ボタンをクリックすると、単色背景ができます。)
- 追加レイヤ(1.透明 2.単色背景:画像を切り取る際、境界が分かり易い色をつけ、用が済んだら透明にする用法。)
- 「選択しているレイヤ」の「複写レイヤ」を作り、それに描き足すこともできます。
◇文字描画のため新規レイヤにした場合は、文字列の大きさで新規レイヤを作成します。◇
- [フアイル]メニュー →[新規作成]で、幅、高さサイズを記入し新しいレイヤを作成します。
- このとき、[t]、[d] の影響を受けます。また、今選んでいる単色、やグラデーション、やビットマップで描きます。
- 新しいレイヤですから、後で位置を移動させることができます。
- レイヤの移動には[CTRL]キーを押しながら文字をドラッグします。
既にレイヤが有る場合、レイヤの追加方法
Lレイヤパネルの[編集]で[追加]、[複写]を選択します。また、[編集]で[削除]することもできます
文字入力は、上記と変りありません。
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