フリー ソフトによる 画像レタッチの纏め(5)

IrfanView、JTrim、Pixia 夫々の特徴

高価な市販の画像処理ソフトを購入しないで(バージョンアップですぐ古くなる、良い例がPhotoShop ElementsでVr2〜4まで短期間) 何とか、A4サイズ用、ホームページ掲載用、メール添付用、自宅アルバム用に画像を処理するためのページです。

PhotoShopやPhotoShop Elementsをお持ちの方は別として、フリーソフトでも幾つかのソフトを組み合わせて使えば、画像処理を十分に楽しむことが出来ます。

画質調整を行うにも感に頼ることなく、Jtrim やPixiaの「ヒストグラム表示機能」を使えば、数値的に記憶に残るので 次の作品作りの参考になり達成感も生まれ、画像レタッチを楽しむことができるのです。

鐸木能光氏式「フォト レタッチ」の順序

(1)トリミング(不要な部分を切り取る)
(2)リサンプリング(使う用途に合わせて適切な解像度にする)
(3)明暗、コントラスト、色調の調節
(4)アンシャープマスク
でした。この順に従って下表を作ってみました。

JTrim の「ノーマライズ」は Pixia では、「トーンバランス」になります。(一般にはレベル補正と言われています。)
JTrim の「ガンマ補正」は、Pixia では「色調補正」になり「明るさ」です。

下表3ソフトのレタッチ機能
IrfanView JTrim Pixia
デジカメ画像簡易レタッチ デジカメ画像レタッチ機能 デジカメ画像本格的修正可能
第1段階は[IrfanView]で
画像フアイルを開く
   
○トリミングを行う (トリミング機能あり) (トリミング機能あり)
方法:クリックし十字ポインタを右下へドラッグして範囲選択。編集メニュー[選択範囲を切り出す]でOK    
○リサイズを行う (リサイズ機能あり) (リサイズ機能あり)
方法:画像メニュー[リサイズ/リサンプル] →[同ダイアログ]で設定    
○リサンプルを行う (リサンプル機能あり) (リサンプル機能あり)
方法:[カスタム回転]で傾き修正 1/10度単位。 画質の選択(6段階選択肢有)    
  第2段階[JTrim]で行う
加工途中の画像を開く
 
([明るさ],[コントラスト]機能有) ([明るさ],[コントラスト]機能有) ([明るさ],[コントラスト]機能有)
(ヒストグラム機能なし) ○ヒストグラム→ノーマライズ
画素の分布の正常化で[コントラスト] (ヒストグラム操作不可)
○必要が生じた場合[Pixia]で
トーンバランスを開きヒストグラムを操作する
  第3段階再び[JTrim]で  
  ○[明るさ]はガンマ補正で行う (色調調整の中に[トーンカーブ]有)
(RGBカラー調整機能有) ○RGBカラー調整 (RGBカラー調整機能有)
(彩度機能有) ○HVSカラー調整の中に彩度(S)
色相(H)、明度(V)有
(彩度機能有)
補記   Pixiaの[トーンカーブ]で、
かなりの色調調整が可能です
最終段階    
○シャープ機能(良いとの噂あり)
(シャープネス、アンシャープマスクなし)
(「シャープにする」)
1〜20まで選択できる)
(シャープネス、アンシャープマスクなし)
(シャープ機能有)
(シャープネス、アンシャープマスクなし)
その他    
× × 領域選択機能
部分的なレタッチが可能
     
以上レタッチ機能    
その他の特徴    
× × レイヤー機能
    お絵描き機能
文字入力(編集→選択範囲にテキスト挿入) 文字入力(編集→文字入れ) 文字入力(描画→文字)
エクスプローラ表示    
サムネイル表示・設定 サムネイル表示・設定  
スライドショー スライドショー  
複数画像一括変換 複数画像一括変換  
     



IrfanView の使用法

「フリー ソフトによる 画像レタッチ 第1」で「IrfanView 」を取り上げました。
1.エクスプローラ、サムネイル画面表示
2.関連付けの設定
3.複数フアイルの一括変換
上記については、こちらを参照してください。
なお、「スライドショー」については、詳細を下記のとおり記載しました。

IrfanView でスライドショー

起動とフアイル/フォルダの呼び込み

  1. IrfanViewを起動します。
  2. [フアイル(F)]メニュー →[開く(O)]をクリックします。
    開くダイアログボックスが表示されます。
  3. 「フアイルの場所」から、目的のフォルダを選択します。
  4. メーン画面に表示された、任意のフアイルを選択して、[開く]ボタンを押します。
  5. (別の方法では、デスクトップに IrfanView のショウトカットアイコンを置き、フォルダ/フアイルを重ねてもできます。)

諸設定

[フアイル(F)]メニュー →[スライドショー(W)]をクリックすると、[スライドショーダイアログボックス]が表示されます。右側上段のボックスにはフォルダ内のフアイル一覧が表示されています。

フォルダ内の全画像のスライドショー

手動の場合

[Space]キー、 [→]キーで次の画面に進み、 [BackSpace]キー、 [←]キーで前の画面に戻ります。([Enter]キーは拡大、縮小を繰り返します。

自動スライドの場合

[スライドショーダイアログボックス]で、右欄に表示されたフアイルを、[全て追加]ボタンで左欄に移し→[実行]ボタンを押します。 詳細設定は、「スライドの方法」を参照してください。

特に注意する点

全画面表示になりますので、終了、ストップのメニューがありません。延々と繰り返されます。終了には、[Esc]キーを押すことを忘れないでください。

フアイルをピックアップ(任意選択)して、スライドショー

  1. [ファイル]メニュー →[スライドショー]をクリックします。
    スライドショーダイアログボックスが現れます。
  2. 右欄にある、スライドしたいファイルを選択します。
    画面左下のプレビューにチェックを入れると、フアイルをクリックすると左下にプレビューが表示され確認しながら選択することができます。
  3. [追加]ボタンをクリックします。
    左欄の選択したファイルの一覧に追加されます。
  4. [実行]ボタンをクリックします。
    スライドショーが始まります。

スライドの方法

中央の「スライドの方法」では、下記4点がユーザーの好みにより設定できます。

  1. 自動でスライド(デフォルトでは[自動で5秒ごとにスライド]に設定)
  2. マウスかキー入力でスライド
  3. ランダムにスライド(秒数指定)
  4. マウスかキー入力でランダムにスライド

2番目の「マウスかキー入力でスライド」などが良いでしょう。マウスは左クリックで次へ、右クリックで戻ります。

スライド表示の設定

右下の表示設定欄で、下記6点の設定ができます。

  1. 繰り返し(デフォルトでは ON に設定)エンドレスのことです。
  2. エラーファイルは飛ばす(デフォルトでは ON に設定)
  3. MP3をBGMとして繰り返す(デフォルトでは ON に設定)
  4. マウスポインタを隠す
  5. ランダムな表示では同じ画像を繰り返し表示しない
  6. テキストを表示(デフォルトでは ON に設定)

3番以降は必要に応じて設定します。

「スライドフアイル」の作成

プレゼンテーションに使用する場合等で

スライドショーダイアログボックスで設定した一式をフアイルとして保存することができます

IrfanViewを起動し、対象フォルダの呼び込み完了後

  1. [ファイル]メニュー →[スライドショー]をクリックします。

スライドショーダイアログボックスが現れます


  1. 右欄にある、スライドしたいファイルを選択しては、追加をクリックします。
    画面左下のプレビューにチェックを入れると、フアイルをクリックすると左下にプレビューが表示され確認しながら選択することができます。


  2. スライドの方法:例えば、マウスかキー入力でスライドをチエックします。


  3. 「詳細設定」ボタンからは、「ソート順序(順番、日付順、ファイル名順など)」の設定を行います。
    また、「ソートの詳細設定」ダイアログで、「最後の画像を表示した後IrfanViewを終了する」のオン、オフ チエックができます。


  4. 「フルスクリーン設定」ボタンからは、画像表示方法4スタイル、画質、背景色等の設定を行います。


  5. 画面右中央の「EXE/SCRフアイルで保存」バーをクリックします。
    「スライドショーをEXE/SCRフアイルとして保存」ダイアログが表示されます。


  6. EXEフアイルを作成にチエックを入れます。(拡張子[.exe]フアイルが作成されます。)


  7. フルスクリーンモードで実行か、ウインドウモードで実行かの何れかを選択します。
    ウインドウモードを選択した場合、画像サイズが指定できます。


  8. 保存フォルダを「参照」を使って決めます。また、フアイル名も自由に変更できます。


  9. [作成]ボタンをクリックすると、「処理が完了しました。0エラー/警告があります。」と表示されます。 0エラー"とは、正常に作成できたことを意味しますので[OK]クリックして完了です。

クイッション?、[wav],[midi],[mp3]等音声関係フアイルもIrfanView (他のソフトに頼らず)独自で鳴らせます。ただ、スライドショーには、なじまないようです。 また、テキストフアイルも表示される筈ですが、今のところ実現できません。なにしろ、[wav],[midi],[mp3]は追加で左欄に移り「スライドショー該当フアイル」になりますが、それすら、できません。
フアイルの形式によっては、Quick Time プラグインを使う(推奨)となっています。

雪後快晴の昨日と今日・及び富士山と落日特集

無修正雪画像2題

雪1(サイズ2560×1920から640×480にリサイズのみ、フアイル容量1.74Mbから28.4Kbにダウン)


雪2(サイズ2560×1920から640×480にリサイズのみ、フアイル容量2.09Mbから47.8Kbにダウン)

無修正 雲無し富士山

富士3(サイズ2560×1920から1280×761にリサイズのみ、フアイル容量30Kbにダウン)

実際のサイズ: 横幅1280px 縦幅: 761px から、W800px H476pxにて表示


日没(ガンマ補正)

日没富士1(サイズ2560×1920から640×483にリサイズ、ガンマ補正2.50、WinShotでコピーしてフアイル容量20.9Kbにダウン)


1月25日快晴なれど富士山雲の中

落日(サイズ2560×1920から712×516にリサイズ、ガンマ補正1.51、フアイル容量266Kbのため
WinShotでコピーして40.2kbにして表示(従って、撮影情報(Exif)は表示されません。)


ホームページからデジカメ写真をダウンロードして、撮影情報(Exif)を見る

写真の上にマウスポインタを載せると、左上隅に下図の矢印が表示されます。

矢印の「このイメージを保存します」をクリックして、ご自分の「デスクトップ」なり、「マイドキュメント」など任意のフォルダ に保存します。そのフアイルを「VIX」とか「IrfanView」で開いて、情報を見ることができます。
「VIX」の場合:[表示]メニュー →[ビュー]→[プロパテイ ビュー]で左側ボックスから選択
「IrfanView」の場合:[画像]メニュー →[画像の情報]→(画像の情報の左下)[EXIF 情報]です。

1月26日富士山麓へ落日(34.4Kb)

1月28日遂に捉えた富士山へ落日(3題)

2月3日富士山麓へ落日

元画像をリサイズし、WinShotで27.5Kbにしました。

落日帰路、浄化センター道路よりニュータウン上空を望む

元画像をリサイズし、WinShotで26.7Kbにしました。

2月4日朝の富士山

元画像をリサイズして、140Kb それを、WinShotでコピー29.4Kbにしました。

筑波山(同日朝、押戸にて撮影ー町並みは龍ヶ崎市)

元画像をリサイズして、212Kb それを、WinShotでコピー37.7Kbにしました。

2月5日富士山麓へ落日

元画像をリサイズし、WinShotで36.4Kbにしました。

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