無料ソフト JTrim で画像レタッチ(4)

JTrim

著作権者名:WoodyBells 氏
こちらのホームページから最新バージョン(11月10日)のダウンロードができます。

軽快&使いやすい、フリーの高機能フォトレタッチソフト

豊富な機能、わかりやすい操作性、軽快な動作が特徴のフォトレタッチソフト。フォトレタッチソフトには、 多くのメモリを必要とし、起動や動作も遅い“重厚長大”型のソフトも多く存在するが、 「JTrim」の動作は非常に軽快。起動も速く、小気味がよい。

機能も豊富だ。ソフト、エンボス、ガウスぼかし、最小/最大濃度抽出といったイメージ加工フィルタを18種類、 ポスタライズ、ソラリゼーション、ガンマ補正、RGB交換といったカラー調整を14種類備える。
さらに回転・ミラーなどといった基本的な画像編集はもちろん、画像の合成、画面キャプチャ、 スライドショウ、画像形式の一括変換機能なども可能だ。TWAIN32対応スキャナからの読み取りもサポートする。
(以上、Vector 宣伝文引用)

「動作環境:Windows98/95/NT」となっていますが、私の場合「Windows XP」で作動しています。(2005年10月7日記)
ダウンロードはこちらから。

下の額縁は[イメージ]→[余白作成]で作りました。

JTrimソフトで写真枠を作りました。ご覧ください。

JTrim メニュー全

JTrim(ジェイトリム)は初心者にも簡単に操作が出来るフォトレタッチソフトです。 多くの加工機能で画像に様々な効果を与えることができます。非常に軽快に動作するため、 ストレスなく操作できます。

管理人コメント

素晴らしい画像処理ソフトです。「初心者向けフォトレタッチソフト」と唱っていますが、「レイヤー」機能を除けば、殆どの機能を備えています。

著者のコンセプトでは、「第3者への配布、講習会での参加者への配布、インターネット・イントラネットを媒体とした不特定多数への配布についても制限はありません。」と言うことです。【画像処理用語】の参考にもなりますので、「ヘルプの全文」を掲載させていただきました。
動作する環境は Windows95/98/Me/NT4/2000/XPのOS上です。
細かい使用法は、「WoodyBells 掲示板」 を参照せよ。となっていますが、悪質の掲示が多くあるようなので開きかねます。
それよりも、愛好者の集まりの「JTrim Ring」をご覧ください。

JTrim の画面は、下図になります。また、メニューバーの各メニューと要旨は全て記載してあります。
特に[イメージ],[カラー],[加工]等画像処理関係については【用語辞典になり得るものです。】

対応している画像形式

標準で入力形式

「ビットマップ」「JPEG」「JPEG2000」「PNG」「GIF」

出力形式

「ビットマップ」「JPEG」「JPEG2000」「PNG」「GIF」の画像フォーマットに対応しています。

Susieプラグインを使用すれば、標準以外の様々な画像形式が入力できるようになります。 Susieはフリーの優れた画像ビューワであり、竹村嘉人 (たけちん)氏の著作物です。 Susieの部屋: http://www.digitalpad.co.jp/~takechin/

手のひらスクロール

画像の上をマウスの右ボタンでドラッグすると、画像がマウスに追従してスクロールします。

範囲選択

画像の上をマウスでドラッグする事により範囲選択する事ができます。 JTrimのサポートしている加工・エフェクト処理の多くは範囲選択内でのみで適用されます。 選択を解除する場合は範囲選択外の領域でクリックするか「全選択/選択解除」を選択します。

選択枠の四隅にある四角いハンドルをドラッグすることにより選択範囲の1点のみを修正する事ができます。
以下のキーボード操作で1ドット単位の微調整ができます。
Ctrl+カーソルキー: 選択枠を移動します。
Shift+カーソルキー: 選択枠を拡大・縮小します。
範囲選択内の領域でドラッグする事により、複写や移動を行うことができます。


フアイルメニュー

   フアイルメニュー

新規作成

画像ファイルを新規に作成します。サイズとキャンバスの色(背景色)を設定できます。

開く

画像ファイルを選択して開きます。

読み込み直す

画像を最初に開いた状態(または最後に保存した状態)に読み込みなおします。 クリップボードから貼り付けた画像等、元ファイル名が存在しない場合は無視されます。

上書き保存

画像ファイルを元のファイルに保存します。元のファイルの情報は失われます。 クリップボードから貼り付けた画像等、元ファイル名が存在しない場合は「名前を付けて保存」ダイアログボックスが表示されます。

名前を付けて保存

画像をファイル名を指定して保存します。ビットマップ(*.bmp)、JPEGファイル(*.jpg)、PNGファイル(*.png)が指定可能です。「名前を付けて保存」を行った以降に「上書き保存」で保存されるファイルは、ここで指定したファイルとなります。設定ボタンでこの画面から「保存オプション」を開くことが出来ます

壁紙として保存

編集中の画像をデスクトップの壁紙として設定します。

中央に表示

デスクトップの中央に表示します。

並べて表示

画像をタイル状に敷き詰めて表示します。

壁紙を解除する

現在設定されている壁紙を解除します。

プリンタの設定

プリンタの設定を行います。ここでの設定はJTrimからの印刷時のみ有効になります。

印刷

画像をプリンタに印刷します。プリンタの種類や用紙の設定はデフォルトの設定か、 「プリンタの設定」に従います。画像が用紙からはみ出る場合には、自動的に縮小印刷を行います。

印刷プレビュー

印刷時のイメージを確認できます。また、印刷に関わる設定を行いことが出来ます。

印刷サイズ

印刷するサイズに関わる設定を行います。

倍率指定

印刷のサイズを倍率で指定します。この設定の場合のみ、上の余白、左の余白を指定した印刷が可能です。

用紙の大きさに合わせる

画像の縦横比を維持したうえで、用紙の大きさに合わせて、印刷に画像がすべて含まれる最大サイズで印刷します。

ストレッチ

画像を用紙の印刷可能エリア一杯に印刷します。画像の縦横比は維持されません。

縁なし印刷

画像の縦横比を維持したうえで、用紙の印刷可能エリアに余白が発生しないよう、画像の大きさを調節して印刷します。プリンタの設定で「縁なし印刷」「全面プリント」等の設定したうえでお使いください。

印刷位置

左、上のマージンをmm単位で指定可能です。 用紙中央に配置をチェックした場合、マージンの指定は無効化されます。
また、画像サイズで倍率指定以外を選択した場合もマージンは無効となります。

用紙の向きを自動で変更する

このオプションをチェックすると画像が横長の場合は用紙の向きが横に、縦長の場合は用紙の向きが縦長に設定されます。

保存オプション

品質を数値で指定する

JPEGで保存した時の品質を設定します。100に近いほど高画質ですがファイルサイズは大きくなります。 逆に0に近いほどファイルサイズは小さくなりますが画質は劣化します。

ファイルサイズで指定する

JPEGで保存したときのファイルサイズを指定して、その値を超えない範囲で最大の品質を決定します。 携帯電話の待ち受け画面等、サイズに制限がある画像を作成する場合に使用します。 また、最低品質(品質1)でも指定のサイズを超えてしまう場合は品質1として保存します。

Exifデータを保持する

JPEG保存時に元画像のExifデータを保存するようにします。これによりデジタルカメラの撮影情報等を失うことなくJTrimで加工できます。

すべてのExifが読み取れるかどうかの保証はありません。またJTrimではExifデータ全体を改変せずにそのまま引き継ぎますので、Exif内のサムネイル等も加工前のまま保存されます。Jpeg以外の画像形式で保存した時点でJTrimが保持しているExifデータは失われます。

上書き保存時にタイムスタンプを維持する

このオプションをチェックすると編集した画像を既存のファイルへ上書き保存する際に更新日時を変更せず保存します。

この設定を保存する

この設定をINIファイルへ保存し、次回以降起動したJTrimにも反映させます。チェックを外すことにより、これらの設定は今回限りとなり、次回起動時は最後に保存した設定が有効になります。

JPEG2000

JPEG2000の保存品質を1〜200の範囲で指定します。数値が大きくなるほど高画質ですがファイルサイズは大きくなります。逆に0に近いほどファイルサイズは小さくなりますが画質は劣化します。

TWAIN機器からの入力

TWAIN32 に対応したスキャナからイメージを読みとることが出来ます。

TWAIN機器の選択

TWAIN32対応の機器を選択します。ここで選択した機器はTWAIN機器からの入力に適用されます。

関連付け

関連付けを行うと、画像をダブルクリックするだけでJTrimで開くように設定できます。 関連付けをはずすことにより、いつでも元の設定に戻すことができ、レジストリも削除されます。

関連付けられる画像の種類は
・ビットマップ
・JPEG
・PNG
の3種類です。

関連付けを設定した場合は、JTrimのアンインストールの前に関連付けを外すようにしてください。 関連付けの情報だけがパソコンに残ってしまいます。

JTrimで関連付けを設定した場合、その時点での関連付けの情報を記憶して、関連付けを外したときに復元します。 JTrimで関連付けを行った後、以前に関連付けられていたアプリケーションを削除すると、 復元後に正しく動作しなくなる可能性があります。

サムネイル表示

指定したディレクトリ内の画像を別ウィンドウに一覧表示します。 一覧から簡単にJTrimに読み込ませたり、ファイルを削除したり出来ます。

ファイルの削除は実際のファイルも削除されるのでご注意ください。 確認メッセージの有無やごみ箱を使用するかどうかはWindowsの設定に従います。

サムネイルの状態はJTrimのプログラム本体と同一ディレクトリ上に「_THUMB.IDX」「_THUMB.DAT」というファイル名で保存されます。 不必要であれは削除しても問題ありません。

一括変換

指定したフォルダ内の画像ファイルを一括して別の形式に変換します。同時にサイズ変更を行ったり、再サンプリングを指定することができます。

サイズ変更で、横幅(縦幅)の指定を行った場合、縦幅(横幅)は元画像のアスペクト比(縦横比)を維持するよう、自動設定されます。 出力フォルダに、同名ファイルが存在する場合は上書きされます。

スライドショー

フォルダを指定して、画像ファイルを順次表示します。 表示順にファイル名、更新日付、画像種別、ランダムが選択でき、また一定秒数間隔での自動切り替えも出来ます。

スライドショーの最中は、ツールバーから「スライドショーの終了」「前の画像」「次の画像」を選択できますが、 マウス・キーボード操作でも実行できます。スライドショーが終了すると、最後に表示した画像をそのまま編集できます。

マウス操作

左ボタンクリック:次の画像
右ボタンクリック:前の画像

キーボード操作

スペースキー:次の画像
BackSpase:前の画像
ESC:スライドショーの終了
スライドショーの最中は他の機能は実行出来ません。

アプリケーションの終了

JTrimを終了します。編集中の画像がまだ保存していない場合は、確認のメッセージを表示します。


編集メニュー

   編集

元に戻す

画像を加工前の状態に1つ分戻します。繰り返し選択することにより、過去の状態に戻すことができます。 JTrimはデフォルトで16回分の履歴を保持します。「アンドゥバッファのクリア」を行うと、それまでの履歴の情報は失われます。

やり直し

「元に戻す」の履歴を保持して、取り消すことができます。最大16回分のやり直しが行えますが。 「アンドゥバッファのクリア」を行うか、新たな加工を行った段階で履歴の情報は失われます。

コピー

画像をクリップボードに保存します。クリップボードに保存されたデータは別のアプリケーション等に 貼り付けることができます。範囲選択されている場合は、その範囲のみをコピーします。

貼り付け

クリップボードから画像を入力します。

合成貼り付け

クリップボードから画像を追加合成します。位置をマウスで自由に指定できます。 この機能を行うと24ビットカラー以外の画像も24ビットカラーに変換されます。

切り取り

選択範囲内の画像を切り取り、クリップボードへコピーします。切り取られた領域は背景色で塗りつぶされます。

消去

選択範囲内の画像を切り取ります。切り取られた領域は背景色で塗りつぶされます。

塗りつぶし

画像の特定の色域を塗りつぶします。塗りつぶしをクリックすると、 ダイアログが表示され塗りつぶしモードに移行します。
以降、ダイアログを閉じるまで画像をクリックするたび塗りつぶしを実行します。

許容範囲は設定は選択したピクセルの色とどのくらいの近さの色を塗りつぶすかを決定します。 また、画像が24ビットフルカラーの場合は不透明度の設定で適用の強さを指定できます。

スポイトのボタンを押すことにより、塗りつぶし色を画像から選択することが出来ます。 スポイトのボタンが凹んでいる状態で、画像の上でクリック(左・右ボタン)します。 もう一度、スポイトのボタンを押すことにより、塗りつぶしモードに戻ります。

文字入れ

画像に文字を挿入します。「文字入れ」ダイアログが表示され、テキストや、フォントのスタイルを 画面で確認しながら設定します。「透過」ボタンで文字の背景を透明にしたり「縦書」ボタンで縦書きにしたり出来ます。

ダイアログが表示されている間、マウスで文字の位置を自由に指定、移動できます。 アンチエイリアス、不透明度は画像が24ビットカラーの場合のみ指定できます。 また、ダイアログが表示されているプレビュー状態では反映しません。

合成

編集中の画像に他の画像ファイルを合成します。範囲選択している場合はその範囲内のみ合成されます。 「クリップボードから入力」にチェックをするとクリップボードにコピーされている画像から合成されます。

上書き

画像を上書きするように合成します。
透明度を指定して合成
合成する画像の透明度を指定して合成します。透明度が0の場合は「上書き」と同じ結果となります。

加算

ピクセル単位にRGB値を加算して合成します。色が重なる部分は明るくなります。

減算

ピクセル単位にRGB値を減算して合成します。色が重なる部分は暗くなります。

明るい画素優先

ピクセル単位にグレースケール値を比較してより明るい画素を適用します。

暗い画素優先

ピクセル単位にグレースケール値を比較してより暗い画素を適用します。 合成を行うと24ビットカラー以外の画像も24ビットカラーに変換されます。

連結

編集中の画像に他の画像ファイルを上下左右の位置を指定して連結します。余白が生じた場合は背景色で塗りつぶされます。画像間のスペースや、ずらして連結する事も可能です。
連結を行うと24ビットカラー以外の画像も24ビットカラーに変換されます。

全選択/選択解除

画像の全てを選択します。既に画像の一部または全部が選択されている場合はその選択を解除します。

アンドゥバッファのクリア

「元に戻す」「やり直し」用に確保されているバッファをクリアします。この機能を実行すると、これ以前の状態に戻すことはできません。

クリップボードのクリア

クリップボードの内容をクリアします。


表示メニュー

表示

ズーム

表示倍率を10%から1000%の範囲で操作できます。 「ウィンドウに合わせる」を選択すると表示領域の大きさに合わせて最適化されます。この場合の表示倍率は最大5000%です。 「ズームの情報を保存する」チェックボックスにチェックを行うと終了時のズームの設定を次回起動時に復元するようになります。
この機能はあくまで表示上の大きさであり、画像のサイズを変更するものではありません。 物理的に画像サイズを変更したい場合は「リサイズ」を実行します。

ズームイン

表示倍率を一段階大きくします。

ズームアウト

表示倍率を一段階小さくします。

ツールバー

各ツールバーの表示/非表示を切り替えます。

ステータスバー

ステータスバーの表示/非表示を切り替えます。

背景色

色選択ダイアログを使って背景色(画像の右端・下端以降の画像以外の領域の表示色)を選択できます。


イメージメニュー

   イメージ

リサイズ

画像のサイズを変更します。変更時には再サンプリングを行うことも出来ます。再サンプリングを使用すれば、拡大・縮小時にジャギーの発生を抑え滑らかな仕上がりにすることが出来ます。 JTrimでは、7種類の再サンプリング方式を用意してあります。 Box (速いけど画質は劣る) Hermite ・ Triangle ・ Bell ・ Michell ・ BSpline ・ Lanczos3 (遅いけど画質は綺麗) 再サンプリングを行うと24ビットカラー以外の画像も24ビットカラーに変換されます。

切り抜き

画像を選択範囲で切り抜きます。範囲選択されていない場合は座標指定切り抜きのダイアログが表示されます。

円形切抜き

選択範囲を円形に切り抜きます。範囲選択されていない場合は画像全体が選択されていると見なします。背景色、影および枠線をつけるかどうかの指定ができます。 円形切り抜きを行うと24ビットカラー以外の画像も24ビットカラーに変換されます。

角丸切り抜き

選択範囲を角が丸い長方形に切り抜きます。範囲選択されていない場合は画像全体が選択されていると見なします。角の丸め具合と背景色、影および枠線をつけるかどうかの指定ができます。 角丸切り抜きを行うと24ビットカラー以外の画像も24ビットカラーに変換されます。

座標指定切り抜き

矩形範囲を座標で指定して切り出します。前回適用した座標を記憶している(事前に範囲選択を行っていない場合)ので、複数の画像の同範囲を連続して切り取る場合に便利です。この機能は座標を手入力する以外は切り抜きと同じです。

左(右)へ90度回転

画像を90度単位で回転します。この機能は範囲選択されていても画像全体に適用されます。

任意角度回転

画像を角度を指定して自由に回転できます。範囲選択されている場合はその範囲のみ回転対象になります。 範囲選択されていない場合は回転した画像が入りきる大きさに拡大されます。その場合の余白は背景色で塗りつぶされます。

ミラー/フリップ

ミラー

画像を水平方向に反転します。

フリップ

画像を垂直方向に反転します。

シフト

画像の縦横軸を移動します。

余白作成

画像の上下左右に任意の幅および色で余白を作成します。

影をつける

選択範囲に影をつける効果を与えます。影の位置、色、ぼかしの大きさ、透明度を設定できます。 範囲選択されていない場合は画像全体が選択されていると見なします。 この効果を行うと24ビットカラー以外の画像も24ビットカラーに変換されます。

テクスチャ

画像にテクスチャをマッピングし、特殊な質感を与えます。 テクスチャを行うと24ビットカラー以外の画像も24ビットカラーに変換されます。

画面キャプチャ

デスクトップ上の画面イメージを取り込むことができます。取り込む範囲を「デスクトップ全体」「 アクティブウィンドウ」「アクティブウィンドウのクライアント領域」から選択でき、取り込むタイミングに秒数やホットキーを指定したり、キャプチャ画像にマウスカーソルを含めたりも出来ます。

ノイズ除去

画像の輪郭を維持したままノイズ除去を行います。デジカメで撮影したり、スキャナで取り込んだ写真画像に適してます。 適用のレベルを大きくするほどノイズを除去する効果が大きくなりますが、画像の輪郭が崩れる可能性も高くなります。

最小/中間/最大濃度抽出

隣接する画素のRGBのヒストグラムを抽出し、それぞれ最小/中間/最大の濃度を抽出した場合の処理を行います。元画像によっては水彩画風になったりします。 中間濃度抽出はメディアンフィルタとよばれ、ノイズ除去の目的でも使われます。

インターレース/プログレッシブ

ここにチェックすると、JPEGで保存した場合はプログレッシブJPEG・PNGで保存した場合はインターレース形式となります。これらの形式は共に画像を段階的に表示させる効果があり、主にインターネット上で利用されます。 一般的にプログレッシブJPEGはファイルサイズが小さくなる傾向があるようです。

JPEGロスレス回転

JPEGファイルを画質の劣化なしに回転(90°単位)/反転(上下、左右)します。この機能はディスク状に保存されているJPEGファイルをダイレクトに更新するため、JTrim上で行ったそれまでの加工は全て破棄されます。

通常JTrimで保存すると消えてしまうJPEGコメントやExifの情報も維持したままになります(多分)ので、デジカメで画像を縦方向に修正するといった用途に使用できます。

処理が完了すると、JTrimは処理後のJPEGファイルを読み込みなおします。当然のことながら、その後にJTrimの上書き保存を行った場合には通常通り劣化していきます。

処理実行中、JPEGファイルが格納されているフォルダに一時的にファイルを作成します。フロッピーディスク等の低速なドライブ上の画像を処理するのには不向きです。 この機能は、JTrim上でJPEGファイルを開いている場合のみ選択可能です。

この機能は途中で失敗した場合はオリジナルのファイルを壊さないようになっていますが、JPEGやExifの情報が特殊であったりする場合など、ファイルを壊してしまう可能性が無いとは言い切れません。当方では責任を負いかねますので、重要なデータを行う場合は予めバックアップ等の対策をお願いします。

透過色設定

画像の透過色を設定します。この機能を実行すると、マウスカーソルがスポイトの形状となるので、透過したい色の上でクリックしてください。もう一度実行すると、透過色の設定を無効化します。

透過色はパレットの内容が変わると無効になってしまう可能性があるので、なるべく保存の直前に行ってください。 透過色はパレットカラーのPNG形式で保存した場合のみ有効です。フルカラーPNGには現在のところ対応していません。 透過色を指定してもJTrim上での画像の表示は変化しません。


カラーメニュー

カラー

グレースケール変換

画像をグレースケールに変換します。一般にグレースケールというと256階調(8bitグレースケール)を指す場合が多いですが、JTrimでは、元の色解像度を維持します。つまり24bitカラー画像をグレースケール変換を行うと、見た目は8bitグレースケールと同じですが画像ファイルとしては24bitカラーのままです。

セピア色変換

画像をセピア調に変換します。

ネガポジ反転

色を反転します。ネガポジ反転を2回繰り返すと元の色に戻ります。この機能は24ビットカラー画像の場合のみ行えます。

単色カラースケール

画像を任意の色のカラースケールに変換します。

イコライズ

画像の一番くらい部分を黒、一番明るい部分を白とし、間のヒストグラムを均等に分布させ、コントラストを修正します。 関連項目:ノーマライズ ヒストグラム表示

ヒストグラム表示

画像のヒストグラム(画素の濃度分布)を表示します。輝度およびRGBを切り替えて表示できます。ヒストグラムの画面上でマウスで動かすと、各濃度における画素数を表示します。

明るさ/コントラスト

画像の明るさ、およびコントラスト(明るいところと暗いところの差)を調整します。この機能は範囲選択されていても画像全体に適用されます。

RGBの度合い

画像のRGB各色の度合いを調節します。この機能は範囲選択されていても画像全体に適用されます。

ポスタライズ

画像のRGBの段階数を指定し、各ピクセルをそれに最も近い色に変換します。段階数に2 を指定して実行すると、RGB(赤、緑、青)に各 2 色ずつ、計 6 色の画像になります。

ソラリゼーション

各ピクセルのRGB値が、しきい値以上の明るさの時に、そのRGB値を反転します。しきい値に0を指定した場合はネガポジ反転と同じ結果になります。この機能は24ビットカラー画像の場合のみ行えます。

ガンマ補正

画像のガンマ値を補正します。ガンマ補正は、明るさの調整と違い、明るい部分と暗い部分を維持して中間的な明るさを調節するので明るさの偏りを修正出来ます。この機能は範囲選択されていても画像全体に適用されます。

HSVカラー調整

画像をHSV表色形式でカラー補正します。この機能は範囲選択されていても画像全体に適用されます。 HSV表色形式は、色を色相(Hue)、彩度(Saturation)、明度(Value)の3要素に分類して扱います。RGBと比較して、すでにある色の濃さや明るさを調節するのに適しているといえます。

2階調化

しきい値を指定して画像をモノクロ化します。しきい値に128を指定した場合は「色解像度変更」で「1bit」を選択した場合と同等になります。ただし「2階調化」では色解像度の変更は行いません。この機能は範囲選択されていても画像全体に適用されます。

RGB交換

R(赤)→G(緑)→B(青)の方向に交換します。3回繰り返すと元の色に戻ります。この機能は24ビットカラー画像の場合のみ行えます。

XORカラー変換

RGB各色に対して128の排他論理和を行います。2回繰り返すと元の色に戻ります。この機能は24ビットカラー画像の場合のみ行えます。

グラデーション

画像にグラデーションを描画します。開始色、終了色、方向、不透明度を指定できます。不透明度の値を大きくするほど、強く適用されます。 この機能を行うと24ビットカラー以外の画像も24ビットカラーに変換されます。

赤目補正

フラッシュの光によって人間の目が赤くなってしまった写真を修整します。あらかじめ赤目の部分を範囲選択してから実行します。選択範囲は赤目部分以外が極力入らないようにしてください。顔自体が赤みを帯びているような画像の場合、赤目以外の部分にも影響を及ぼしてしまいます。

シャドー・ハイライトの明るさ

画像の暗い領域を明るくしたり、明るい領域を暗くします。

使用色数計算

イメージで使用されている色の数を計算し表示します。

色解像度の変更

1ピクセルあたりの表現可能な色数を変更します。JTrimでは24bit(1677万色)、8bit(256色)、8bit(256色誤差拡散)、4bit(16色)、4bit(16色誤差拡散)、1bit(2色)、1bit(2色誤差拡散)の中から設定出来ます。
画像を加工するには常に24bitカラーを使用することを推奨します。


加工メニュー

加工

ソフトにする

画像をソフトなイメージに加工します。

ソフトレンズ

エッジのまわりをやわらかなトーンで包むような効果を与えます。やわらかさの強さを10段階から選択できます。 この機能を行うと24ビットカラー以外の画像も24ビットカラーに変換されます。

シャープにする

ぼやけた画像をシャープなイメージに加工します。強さのレベルを1〜20の範囲で調整できます。

エンボス

画像を浮き彫り調に加工します。強さのレベルを1〜20の範囲で調整できます。この機能は一般的にグレー調になりますが「色つき」チェックボックスにチェックすることにより、色がついたまま浮き彫り調にすることも出来ます。


エッジの強調

画像のエッジ(輪郭)を際だたせます。強さのレベルを1〜20の範囲で調整できます。

エッジを抽出

画像のエッジ(輪郭)を抽出します。一般にラプシアンフィルタと呼ばれているものです。強さのレベルを1〜20の範囲で調整できます。

ガウスぼかし

効果は実際に行ってみて確認してください。処理的には「ぶれ」加工を大きさを変更して繰り返します。
ぶれ(大きさ:ガウスぼかしのレベル)
ぶれ(大きさ:ガウスぼかしのレベル-1)
ぶれ(大きさ:ガウスぼかしのレベル-2)
         ・
         ・
         ・
ぶれ(大きさ: 0 )

ぶれ

画像にぶれを発生させます。ぶれの大きさを調節するといろいろおもしろい効果が得られます。

立体枠をつける

WEBページでよく見かけるような立体枠を画像の周りにつけます。枠の太さを設定できる他、凹ませることも出来ます。

拡散

画像を拡散します。大きなレベルだと爆発したようなイメージになり、小さなレベルだと曇りガラスに透かしたようなイメージに仕上がります。

ノイズ付加

ランダムにドットを描画し、ノイズを発生させます。ノイズの量や色つきかどうかを指定出来ます。

ウェーブ

画像を波打たせるように加工します。

モザイク

モザイク処理を行いします。このモザイクは不可逆的な加工です。外すことはできません。

ブロック

画像をブロックのようなイメージに加工します。オプションにより、様々な応用範囲があります。

ブロックを塗りつぶす

ここをチェックすると、ブロックの内部がそのブロックの平均色で塗りつぶされます。

段と段を半分ずらす

ここをチェックすると、ブロックの一段一段が半分ずらします。

枠線を描画する

ここをチェックするとブロックの枠を描画します。チェックをはずすと「モザイク」のようなイメージになります。このチェックは「ブロックを塗りつぶす」のチェックがはずれている場合は設定できません。

フェードアウト

選択範囲を背景色にとけ込ますような加工を行います(矩形の他、円形の設定も可能)。範囲選択されていない場合は画像全体が選択されていると見なします。

設定可能なフェードする範囲は画像のサイズに影響されます。 この機能を行うと24ビットカラー以外の画像も24ビットカラーに変換されます。

ガラス処理

画像に特殊なガラスを通して見たよう効果を与えます。縦方向のみ適用する縦ガラス処理、横方向のみ適用する横ガラス処理を組み合わせて実行できます。

鉛筆画

画像を鉛筆画風に加工します。

オイルペイント

画像を油絵調に加工します。にじみの大きさを1〜5の範囲で調整できます。この機能を実行した後、好みによりエンボスを色つきで行うとインクの厚みが表現できます。

渦巻き

画像を渦巻き状に加工します。渦の角度を-540〜540度の範囲で指定でき、負数の場合には右回り、正数の場合は左回りの渦になります。

パンチ

画像にパンチ効果を与えます。

つまむ

画像につまんだような効果を与えます

スポットライト

画像にスポットライトを当てたような効果を与えます。メニューを選択するとマウスカーソルが+字の線となりますので、スポットライトの中心となる場所でクリックしてください。

プレビュー画面が表示され、光源の大きさ・光の減衰レベルを調節できます。また、プレビュー画像上でクリックする事により、中心位置の調整も可能です。

ブラインド

画像にブラインドを掛けたような効果を与えます。ブラインドの幅や色を指定できます。 ブラインドを行うと24ビットカラー以外の画像も24ビットカラーに変換されます。

カスタムフィルタ

3x3の一次微分フィルタをユーザが定義して適用することが出来ます。また、保存・読み込みも行えます。
+--------+---------+---------+
|P1 |P2 |P3 |
|n1|n2|n3| +--------+---------+---------+
|P4 |P5 |P6 |
|n4|n5|n6| +--------+---------+---------+
|P7 |P8 |P9 |
|n7|n8|n9|
+--------+---------+---------+

除数

d1
上図をカスタムフィルタの設定画面とし、入力項目をP1 -P9、設定されている値をn1-n9、とします。そしてこの各項目が実行時には画像の1ピクセルとなり、P5の色を以下の公式に従って計算します。

P5の赤=(P1の赤*n1+P2の赤*n2+P3の赤*n3+P4の赤*n4 +P5の赤*n5+P6の赤*n6+P7の赤*n7+P8の赤*n8+P9の赤*n9)/
d1
この計算をRGB単位に3回行ってピクセルの色を確定します。

超新星

画像に放射状の光線効果を与えます。メニューを選択するとマウスカーソルが+字の線となりますので、中心となる場所でクリックしてください。プレビュー画面が表示され、大きさ・放射線の数、乱数色相を調節できます。また、プレビュー画像上でクリックする事により、中心位置の調整も可能です。

シルクスクリーン

画像をシルクスクリーン調に加工します。

波紋

画像に波紋のような効果を与えます。 この機能を行うと24ビットカラー以外の画像も24ビットカラーに変換されます。

新聞写真風

画像を新聞写真のようなモノクロ画像に変換します。

また、漸次勉強しながら「使用例」なども掲載する予定でおります。

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