いろいろな関数 5

今回の関数は[TODAY]、[NOW]、[DATE]、[HOUR]、[MINUTE]&[SECOND]関数です。

日付/時刻関数を使う前に

シリアル値を使った日数および日付の計算方法と表示方法について

Excelで日時の計算を行なう場合、「シリアル値」が基本になります。
シリアル値とは、日付と時刻を数値で表したもので、Excelでは日付と時刻をシリアル値に置き換えて計算します。

シリアル値では、1900年1月1日を[1]として、この日から通算して何日目に当たるかをカウントします。1900年1月1日から9999年12月31日の日付は、1〜2958465の整数に置き換えられます。また、時刻は1日の一部として小数値で置き換えられます。

時刻の表示例(「時間」は24進法、「分&秒」は60進法になっていますが)

なお、下表をごらんください。その他「思い通りの表示方法」もご参考まで掲載しました。
下表をExcelの[A1]セルにコピーし、列幅を広げてご使用いただけます。

日付、時刻の表示方法とその意味           ,
(アポストロフイー) A列の文字どうり A列どおり入力 数式入力 演算内容 摘  要
を使用するか[文字 入力。表示形式 表示形式      
列と右詰め]を指定 (標準表示=数値) (日付&時刻表示) (内容右のとおり)    
0:1 0.000694444 0:01 赤色:1分間の数値
1:00 0.041666667 1:00 0.041666667 =B5*60 赤色:1時間の数値
1900/1/1 1 1900年1月1日 1 =B6*24 シリアル値起点日
1900/1/1 1:1 1.042361111 1900/1/1 1:01 1.042361111 =SUM(B5:B7) 青色B2〜B4まで加算
2004/5/10 38117 平成16年5月10日 平成年号指定
1/1 37987 平成16年1月1日 同上
1-1 37987 2004/1/1 0:00 西暦:時分指定
その他参考 : 「0」や「分数」その他の表示
(アポストロフイー)
を使用するか[文字
列と右詰め]を指定
A列の文字どうり
入力。表示形式
(標準表示=数値)
摘  要 補 記
0 0 実在する数値
000 0 0と見做し数値
001 1 1と見做し数値
-0 0 0と見做し数値
1/2 37988 実在する数値 但し0.5でなくシリアル値
0 1/2  1/2 A列'0スペース1/2です 自動的に[分数]に分別
-0.1 -0.1 実在する数値
1.1 1.1 実在する数値
01.1 1.1 1.1と見做し数値
1;1 1;1 普通の文字列
30;00 30;00 普通の文字列
-rw #NAME? エラー値 Excelでは認識できない数式
下アポストロフィ無関係
(R)、(C)、(tm) ®、©、™ オートコレクトがオンです 入力中オートコレクトチェックオフ
どうしても、A列のとおり「入力」して、しかも「数値として使用」したいとき
A列 B列 メュー[書式]⇒[セル]
「セルの書式設定」
補記
1/2 37988 実在する数値 但し0.5でなくシリアル値
1/2  1/2 表示形式 [分数] 分母を2に設定(1/2)
(例外)  0 1/2  1/2 A列'0スペース1/2です 自動的に[分数]に分別
0000 0000 表示形式 [ユーザー定義] 種類:'0000
0123 0123 同上   同上
012 012 同上 種類:'000

TODAY関数(日付表示)

書式:「 TODAY() 」

数式パレットには「現在の日付(PC内部時計の)を表すシリアル値で日付や時刻の計算で使用するコードを返します。」の説明があり
引数の条件でも「この関数には引数の必要ははありません。」となっています。
結局、[fx]ボタンを押し⇒TODAY関数を選択⇒数式パレットの[OK]ボタンを押すだけです。

「日付表示」は自動的に、その日の「2004/5/12」形式で表示されます。

NOW関数(現在時刻を表示)

書式:「 NOW() 」

数式パレット表示、操作は全くTODAY同様です。
表示は「日付」を伴って「2004/5/12 15:16」の形式で表示されます。
しかし、表示形式で「年月日時分」表示を選ばず「年月日止まり」の形式を選んだ場合には 「2004/5/12」と表示されます。

DATE関数(指定日を表示)

書式:「 DATE() 」

[年、月、日]を入力し、シリアル値に変換します。

数式パレットには「指定した日付を表すシリアル値を返します。」の説明があり
年にはExcelでは、1900から9999、MacExcelでは1904から9999までの数値を指定します。となっています。
引数は3個(記入欄が3っつ)で夫々[年][月][日]を入力します。直記入か若しセルに年、月、日 を別々に記入した個所が有る場合には「セル参照」でも記入できます。3個所の記入が必要のようです。

「2004/10/2」の形式で表示されます。
以上挙げた関数に言いることですが、表示形式は自動的に「 2004/**/** 」の形式で表示されます。若しシリアル値を表示したかったら「日付」を「標準」に戻す必要があります。また、表示形式は、種々の表示形式に変更できます。

使用例としては、報告書、仕様書なたは請求書等の自作のテンプレートの日付欄に「DATE関数」か「TODAY関数」で「平成年月日」で入力して置くと、そのテンプレートを開いた日付で表示されますので便利です。
自作の書類様式を「関数漬け」にするのは後日に回します。

HOUR関数(時を表示)

書式:「 HOUR() 」

数式パレットには「シリアル値を時に変換して返します。」と書いてあり、( )に記入する引数は1個で「シリアル値」だけです。

「シリアル値」の記入では、「Excelで日付や時間の計算に使用されるコード」ということですが、なんだか分りずらいです。

具体的には1.「予め某セルに例えば[ 23:00 ]と入力して置いて、セル参照する方法」
2.同じ[ 23;00 ]を数式パレットに直記入する場合は[ "23:00" ]のようにダブルクオーティションで囲みます。求める「時」は、0:00〜23:00の範囲になります。(下図参照)

MINUTE関数(分を表示)

書式:「 MINUTE() 」

数式パレットには「シリアル値を分に変換して返します。」と書いてあり、( )に記入する引数は1個で「シリアル値」だけです。

シリアル値は、Excelで日付や時間の計算に使用されるコード」ということですので、HOUR関数同様の記入になります。具体的には[0:00][0:15][15:59]等の記入で、返されるのは「分」のみで、0:00〜0:59の範囲になります。(下図参照)

SECOND関数(秒を表示)

書式:「 SECOND() 」

数式パレットには「シリアル値を秒に変換して返します。」と書いてあり、上記2例と違うのは「時」「分」が「秒」に変っただけで、以下も同じです。
というわけで、具体的な記入例を挙げました。[0:00:01][0:10:15][21:00:59]等の記入で、返されるのはの秒のみです。 「秒」は、0:00:01〜0:00:59の範囲になります。(下図参照)

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