Excelで日時の計算を行なう場合、「シリアル値」が基本になります。
シリアル値とは、日付と時刻を数値で表したもので、Excelでは日付と時刻をシリアル値に置き換えて計算します。
シリアル値では、1900年1月1日を[1]として、この日から通算して何日目に当たるかをカウントします。1900年1月1日から9999年12月31日の日付は、1〜2958465の整数に置き換えられます。また、時刻は1日の一部として小数値で置き換えられます。
なお、下表をごらんください。その他「思い通りの表示方法」もご参考まで掲載しました。
下表をExcelの[A1]セルにコピーし、列幅を広げてご使用いただけます。
日付、時刻の表示方法とその意味 , | |||||
、(アポストロフイー) | A列の文字どうり | A列どおり入力 | 数式入力 | 演算内容 | 摘 要 |
を使用するか[文字 | 入力。表示形式 | 表示形式 | |||
列と右詰め]を指定 | (標準表示=数値) | (日付&時刻表示) | (内容右のとおり) | ||
0:1 | 0.000694444 | 0:01 | 赤色:1分間の数値 | ||
1:00 | 0.041666667 | 1:00 | 0.041666667 | =B5*60 | 赤色:1時間の数値 |
1900/1/1 | 1 | 1900年1月1日 | 1 | =B6*24 | シリアル値起点日 |
1900/1/1 1:1 | 1.042361111 | 1900/1/1 1:01 | 1.042361111 | =SUM(B5:B7) | 青色B2〜B4まで加算 |
2004/5/10 | 38117 | 平成16年5月10日 | 平成年号指定 | ||
1/1 | 37987 | 平成16年1月1日 | 同上 | ||
1-1 | 37987 | 2004/1/1 0:00 | 西暦:時分指定 | ||
その他参考 : 「0」や「分数」その他の表示 | |||||
、(アポストロフイー) を使用するか[文字 列と右詰め]を指定 |
A列の文字どうり 入力。表示形式 (標準表示=数値) |
摘 要 | 補 記 | ||
0 | 0 | 実在する数値 | |||
000 | 0 | 0と見做し数値 | |||
001 | 1 | 1と見做し数値 | |||
-0 | 0 | 0と見做し数値 | |||
1/2 | 37988 | 実在する数値 | 但し0.5でなくシリアル値 | ||
0 1/2 | 1/2 | A列'0スペース1/2です | 自動的に[分数]に分別 | ||
-0.1 | -0.1 | 実在する数値 | |||
1.1 | 1.1 | 実在する数値 | |||
01.1 | 1.1 | 1.1と見做し数値 | |||
1;1 | 1;1 | 普通の文字列 | |||
30;00 | 30;00 | 普通の文字列 | |||
-rw | #NAME? | エラー値 | Excelでは認識できない数式 | ||
下アポストロフィ無関係 | |||||
(R)、(C)、(tm) | ®、©、™ | オートコレクトがオンです | 入力中オートコレクトチェックオフ | ||
どうしても、A列のとおり「入力」して、しかも「数値として使用」したいとき | |||||
A列 | B列 | メュー[書式]⇒[セル] 「セルの書式設定」 |
補記 | ||
1/2 | 37988 | 実在する数値 | 但し0.5でなくシリアル値 | ||
1/2 | 1/2 | 表示形式 [分数] | 分母を2に設定(1/2) | ||
(例外) 0 1/2 | 1/2 | A列'0スペース1/2です | 自動的に[分数]に分別 | ||
0000 | 0000 | 表示形式 [ユーザー定義] | 種類:'0000 | ||
0123 | 0123 | 同上 | 同上 | ||
012 | 012 | 同上 | 種類:'000 |
数式パレットには「現在の日付(PC内部時計の)を表すシリアル値で日付や時刻の計算で使用するコードを返します。」の説明があり
引数の条件でも「この関数には引数の必要ははありません。」となっています。
結局、[fx]ボタンを押し⇒TODAY関数を選択⇒数式パレットの[OK]ボタンを押すだけです。
「日付表示」は自動的に、その日の「2004/5/12」形式で表示されます。
数式パレット表示、操作は全くTODAY同様です。
表示は「日付」を伴って「2004/5/12 15:16」の形式で表示されます。
しかし、表示形式で「年月日時分」表示を選ばず「年月日止まり」の形式を選んだ場合には
「2004/5/12」と表示されます。
[年、月、日]を入力し、シリアル値に変換します。
数式パレットには「指定した日付を表すシリアル値を返します。」の説明があり
年にはExcelでは、1900から9999、MacExcelでは1904から9999までの数値を指定します。となっています。
引数は3個(記入欄が3っつ)で夫々[年][月][日]を入力します。直記入か若しセルに年、月、日
を別々に記入した個所が有る場合には「セル参照」でも記入できます。3個所の記入が必要のようです。
「2004/10/2」の形式で表示されます。
以上挙げた関数に言いることですが、表示形式は自動的に「 2004/**/** 」の形式で表示されます。若しシリアル値を表示したかったら「日付」を「標準」に戻す必要があります。また、表示形式は、種々の表示形式に変更できます。
使用例としては、報告書、仕様書なたは請求書等の自作のテンプレートの日付欄に「DATE関数」か「TODAY関数」で「平成年月日」で入力して置くと、そのテンプレートを開いた日付で表示されますので便利です。
自作の書類様式を「関数漬け」にするのは後日に回します。
数式パレットには「シリアル値を時に変換して返します。」と書いてあり、( )に記入する引数は1個で「シリアル値」だけです。
「シリアル値」の記入では、「Excelで日付や時間の計算に使用されるコード」ということですが、なんだか分りずらいです。
具体的には1.「予め某セルに例えば[ 23:00 ]と入力して置いて、セル参照する方法」
2.同じ[ 23;00 ]を数式パレットに直記入する場合は[ "23:00" ]のようにダブルクオーティションで囲みます。求める「時」は、0:00〜23:00の範囲になります。(下図参照)
数式パレットには「シリアル値を分に変換して返します。」と書いてあり、( )に記入する引数は1個で「シリアル値」だけです。
シリアル値は、Excelで日付や時間の計算に使用されるコード」ということですので、HOUR関数同様の記入になります。具体的には[0:00][0:15][15:59]等の記入で、返されるのは「分」のみで、0:00〜0:59の範囲になります。(下図参照)
数式パレットには「シリアル値を秒に変換して返します。」と書いてあり、上記2例と違うのは「時」「分」が「秒」に変っただけで、以下も同じです。
というわけで、具体的な記入例を挙げました。[0:00:01][0:10:15][21:00:59]等の記入で、返されるのはの秒のみです。
「秒」は、0:00:01〜0:00:59の範囲になります。(下図参照)